内容もわからんのに、あかんやろ、それ。TPP承認案の強行採決
11月4日の衆議院TPP特別委員会で、TPPの承認案とTPP関連法案が強行採決で可決されました。
TPPとは、環太平洋パートナーシップ(Trance-Pacific Partnership)のことです。太平洋沿岸諸国の間で関税を無くしたり、関税以外でも貿易の障害になるものをなくしたりしようという協定のことです。
関税という制度は、意味もなく存在しているのではありません。経済発展の状況や産業構成の実態は、国ごとに違っているので、国どうしの貿易取引にあたっては関税が設けられているのです。
ところが、「関税は悪である」と決めつけてしまって、とにかく無くしたらいいと狂信的に信仰している政治家や傲慢経済学者がいるのです。彼らは、関税は全部無くせばいいんだと主張します。
しかし、現実にはそれでは日本の国益を損なうことがあるわけで、だからこそTPPの協議結果を承認するかどうかは、どのような協定が結ばれるか内容を見て決めないといけないとされてきたのです。
ところがどうでしょう。外務省が国会に報告したTPPの中身は、100%墨塗りの真っ黒な文章だったのです。これでは、肝腎のTPPの中身がわかりません。何がどうなるのかわかりません。
これを承認するかどうかが国会で話し合われたわけです。通常の良識を持った人なら、YESとは言えませんよね。ところが、自民・公明・維新の3党は、これに賛成して強行採決したのです。
あかんやろ、それ。
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コメント
TPPは、日本の国をアメリカに売るという事。
そんな内容の文書を公開できるはずがない。
真っ黒に塗られた墨は、自民、公明、維新の腹の黒さである。
売国奴め、恥を知れ。
投稿: 憂うるか雲 | 2016年11月 7日 (月) 22時30分
憂うるか雲さ、、ブログを見ていただき、コメントをいただき、ありがとうございます。
アメリカ従属の政治で本当にいいのか、見直すべき時にきていますね。
投稿: みるめ | 2016年11月11日 (金) 16時24分