インフルエンザワクチンで腕が腫れた
次のようなお問い合わせをいただきました。
今年のインフルエンザワクチンは、腕がパンパンにはれるそうですね。最近、ひどすぎませんか。何故なんですか。
そうなんですよ。これは、医療関係者の経験で言えば確かに本当のことです。
きちんと統計をとったわけではないので、科学的な根拠とまでは言えないのですが、確かに最近は「インフルエンザワクチンを注射したあとで腕が腫れた」と訴える人が多いのです。以前より増えた気がします。
インフルエンザワクチンを打って、熱が出たという人も多いのです。
ワクチンの副作用について詳しい看護師は職業柄、自分がインフルエンザワクチンを打ってもらう時は、翌日が仕事が休みの日を選びます。翌日が休みの日の勤務終了後に注射をしてもらうのです。
インフルエンザワクチンを注射すると、翌日に熱が出ることが多いのです。ですから、翌日が勤務の日に注射を打つのは愚かな行為だと考えられているのです。
なぜ、インフルエンザワクチンの副作用が増えているのかは、正確にはわかりません。
過熱していない生卵の汁そのものから作られるインフルエンザワクチンは、たいへん腐りやすいのです。ですから、強力な防腐剤を大量に添加します。
最も効果の高い防腐剤とされるのはチメロサールです。これは水銀化合物なので、食品に添加するのは許されないくらい、毒性が強いのです。
「食品に入れて口から摂取することが許可されないようなものを、体内に直接注射してほんまに大丈夫なのか」という不安の声が強かったため、チメロサールはインフルエンザワクチンの防腐剤としてはだんだん嫌われるようになってきました。
チメロサールに替わる防腐剤として有力なのはフェノキシエタノールです。ところが、注射した直後の副作用は、フェノキシエタノールの方がチメロサールよりも強いという説もあります。
最近のワクチンが副作用が強いことと、何かの関連があるかもしれませんね。
フェノキシエタノール以外にも、インフルエンザワクチンに必ず入っている消毒剤「フェノール(石炭酸)」も副作用が強い薬品です。
インフルエンザワクチンは、100人に注射しても2人にしか効かない程度の効果でしかありません。ですから、効果と副作用をよく考えて、使用するべきですね。
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