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2017年は、賃金革命で公正な職場を!

 2017年が始まりました。今年も、よろしくお願いいたします。

 

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 毎日働いていて、理不尽を感じることの多いこのごろです。あからさまなえこひいき。管理職のパワハラ。仕事はどんどん押し付けてくるくせに、残業をしたら「段取りが悪い」と嫌味。

 2016年は定期昇給がありませんでした。2015年春以降に入職した人は、一回も昇給を経験していないことになります。医療福祉業界の業務内容はどんどん難しくなっていくし、問われるスキルのレベルも上がっていきます。精神的ストレスも半端ではありません。勉強し研鑽しても賃金に反映されない状況では、将来に希望が持てません。

 協仁会の経営は、日本政策投資銀行に融資を受けるという異例の事態になっています。長年続いてきた慢性的な赤字体質から脱却していかなければ、将来の設計図を描くことも難しくなります。思い切った改革が必要であることは間違いありません。

協仁会は2017年には理事長も交替し、新しい体制で運営していくことになります。2017年は改革の年にしなければなりません。

◆◇◆◇

 改革には様々な側面がありますが、私たちは「賃金革命」を提案します。賃金革命とは、賃金制度の抜本的な再編成のことです。

 常勤職員は年功序列賃金の月給制、パート職員は定額の時給制。現在の協仁会の賃金制度は、この二本立てになっています。

 入職した若いときは賃金が安いけど、毎年自動的に賃金が上がっていって、定年間際には初任給の3倍くらいにまで達する。それが年功序列賃金です。これは、日本が高度経済成長だった時代に出来上がった日本独特の制度です。こんな賃金制度の国は、世界には他にありません。

 しかし、経済成長がいつまでも続くことはありえません。ゼロ成長の現在、年功序列賃金制度は破たんしているのです。

 

一方で、非正規(パート・派遣)の低賃金は、大きな社会問題になっています。同じ仕事をしていても正社員の半分程度の賃金しかもらえないのです。パートが主婦の小遣い稼ぎだった時代は終わりました。難しい業務を担当しているパート職員には、それ相応の賃金が支払われるべきなのです。

 

 12月20日の働き方改革実現会議では、非正規の低賃金を是正する「同一労働同一賃金」の指針が示されました。日本全体で、格差是正の気運が高まっているのです。

 

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 しかし、働き方改革実現会議の「同一労働同一賃金の指針」は内容的には極めて不十分です。

 「同一労働同一賃金」と言っても、「何をもって同一労働とするのか」の考え方がいろいろありえるわけです。働き方改革実現会議の指針の内容は、これまでの年功序列賃金制度の古い慣習にとらわれていて、抜本的な改革にはなっていないと考えます。

 私たちが望む賃金革命のアウトラインは、ILO100号条約で国際的なスタンダードになっている「同一価値労働同一賃金」です。これは、労働価値のアウトプットを職務評価し、その評価が同一なら同一賃金を支払うという画期的な制度です。労働価値の職務評価の項目は、「技能」「責任」「負担」「職場環境」の4分野としなければなりません。

◆◇◆◇

同一価値労働同一賃金の制度では、職務評価の公正さが重要なポイントになります。誰もが納得できるような職務評価が実施されなければなりません。EUでは国が職務評価のガイドラインを詳細に定めているので、それに基づいてあらゆる企業で職務評価が行われています。日本にはまだそれが無いので、自分たちで作っていくしかありません。

同一価値労働同一賃金の賃金革命を進めることは、職場の中に公正さを打ち立てることになります。それは、誰もが生活していける賃金を確保すると同時に、「えこひいき」や「パワハラ」や「身分差別」が無い、希望の持てる職場を作ることになるのです。

2017年は、賃金革命を起動したいと思います。皆さんの参加をお待ちしています。

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コメント

"職務評価の公正さ"が重要と思います。しかし、偽装請負を行う大企業の子会社で行われていたのは、採用前に実力成果主義だと説明して採用する。そして、入社後の職務評価は解かり易く表現すると”高度に抽象化した査定で評価を下げる”、”重箱の隅を突くような項目で評価を下げる”という2つのやり方で安く査定する仕組みです。企業はインチキな職務評価の仕組み自体を企業秘密にして隠すでしょう。

更に、労働行政も公開させるようにするとは思えません。(大企業で起きている残業時間を偽って記載するやり方は、そもそも未払い残業の支払いに関する時効が短すぎる事と罰則が甘いことが大きな原因でしょう。)非正規の人たちが、賃金に見合わないような労働を拒否するのは当たり前だろうということを行政から提唱してほしいくらいです。

内部留保に対して課税されて、それらが賃金に転化されるようになれば良いと思います。

投稿: | 2017年1月14日 (土) 10時20分

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