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東京オリンピックの工事のために新人労働者が過労自殺

 新国立競技場建設現場で働いていた23歳の男性が、今年の3月に過労自殺しました。若い命が失われたことを考えると、なんともいたましいことです。

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 2016年3月に建設会社に入職したこの男性は、入社わずか1年で過労自殺してしまったのです。長時間残業によって精神疾患が発症したものとして、遺族は労災申請を行っています。
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 大成建設が請け負った新国立競技場建設工事の一次下請けとして、地盤改良工事にあたっていたこの会社。そこで工程管理の責任者をまかされたのです。入職1年で大工事の工程管理って、無理があるのではないですか。

 一か月の残業時間が200時間を越えていたというのです。自殺する直前には、一か月に3回も徹夜勤務があったといいます。

 遺族の証言では、亡くなる直前に「重機が予定通りそろわず、工事が遅れている」と言っていたとのことです。相談できる職場の同期や先輩がおらず、孤立していたといいます。

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 工事現場で働いていた作業員の証言では、「尋常じゃない過酷な現場」だったそうです。工事の予定が一日のうちにころころ変わり、作業がいつまでたっても終わらないというのです。

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 この新国立競技場、2020年の東京オリンピックを行うために建設が進んでいます。新国立競技場と言えば、設計図問題が記憶に新しいですよね。

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 新国立競技場の設計案として、いったんは世界的に有名な建築家ザハ氏の案が正式決定したのです。ところが、これが2500億円かかる案であることが判明し、大問題になりました。2012年ロンドンオリンピックの競技場の4倍という高額だったからです。

 2500億円って、東京スカイツリーが4本建ってしまう値段です。いくらなんでも、それは高すぎます。また、ザハ氏の前衛的デザインが「下品だ」という声も出ました。とにかく、いったん決定したザハ氏の案は撤回となり、価格を抑えた案で設計やり直しとなったのです。

 おかげで、工期が大きくずれこみ、工事を担当する現場にしわよせが来ているのです。その結果が、現場責任者が過労自殺するという恐ろしい事件でした。

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 東京オリンピックでぼろもうけをしてやろうと狙って大喜びしている政治家連中は、いい気になってはしゃいでいます。しかし、たった二週間で終わるオリンピックのために、労働者が死ななければならないものなのでしょうか。

 無能な権力者のくそじじい達が無茶な命令をし、中間管理職どもは知らぬ存ぜぬで責任をとらず、その結果若者たちが死んでいくのです。やってられないですよね。労災申請が認められることを願います。また、建設業では残業時間の上限規制が無いのですが、このこと自体を改めるべきだと思います。

(なお、犠牲になった男性を雇用していた企業名は、遺族の御希望によって伏せられています)

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