死ぬくらいなら会社辞めれば←ができない理由
「死ぬくらいなら会社辞めれば←ができない理由」という本がベストセラーになっています。
漫画家の汐街コナさんが自分で体験した、その気もないのに自殺しそうになったという体験に基づいて、過労自殺のことを考えていった本です。
私も、仕事の過労でうつ病になってしまったことのある人間です。電車通勤していて、ホームから飛び込みたいと思ったことは何回もあります。ホームから飛び込むというようなだいそれたことが、なんでもない小さな出来事のように感じられてしまうんですよね、うつ病になると。何が大切で、何が大切でないか、視野が狭くなってわからなくなってしまうのです。
この本にも書いてあるとおり、残業が一か月に80時間を越えたら、それだけでも要注意です。過労は自分でも気づかないうちに心と体をむしばんでいきます。ブラック企業というのは、職場の空気そのものがおかしくなっています。
「私はうつ病になんかならない」と思い込んでいると、大間違い。どんな人でも、うつ病になる時はなるものなのです。いわゆる「仕事ができる」人ほど、うつ病になりやすいというのが、私がいろんな人と話していて思ったことです。
うつ病の初めのころは、「眠れない」「頭痛が止まらない」「いつもイライラする」「いつもは楽しく感じるテレビ番組が面白くない」。こんな症状が出たりします。
おかしいと感じたら、まずはこの本を読んでみてください。そして、精神科か心療内科を受診することをおすすめします。
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コメント
辞めればいいのに、そのこともわからない。たいへん追い詰められているのですね。
辞めてしまって、次の就職が決まらずにひどいめにあう人もいます。だから、なおさら辞めるという決断ができないんですね。
でも、死んでしまうより、生活保護でもいいから生き延びるほうがいいんですね。
投稿: 生きてりゃいいさ | 2017年7月18日 (火) 21時03分
生きてりゃいいささん、ブログを見ていただき、コメントをいただき、ありがとうございます。
たしかに、仕事を辞めて次の就職先が決まらないという人もいるのです。転職するたびに労働条件が悪くなっていくという、どつぼにはまった人もいます。
ですから、私たちとしては職場にユニオンを作って、転職しなくても生き延びていける職場に変えていこうと活動しているわけです。
職場にユニオンを、そういう道も考えてみてください。
投稿: みるめ | 2017年7月23日 (日) 09時38分