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「大阪の病院の三つに一つが消滅する」そんな計画が決まった

 大阪の病院の三つに一つが5年以内に消滅するって、聞いてましたか?ウソのようなホントの話。

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 誰に聞いても、「そんなの知らないよ」と言います。しかし、病院で働いている私たちは知っています。自分たちが働く「病院」という存在が風前の灯なのを。

 3分の一が消滅するのです。病院を廃業して介護施設に変わる病院もあるでしょう。また、倒産してしまう病院もあるでしょう。

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 これは、今年の3月に大阪府が発表した「大阪府医療計画(第7次)」にはっきりと書かれていることなのです。松井知事もハンコを押した、大阪府の正式の決定です。

 現在、大阪府には病院のベッドが89006床あります。それを5年後までに60890床に減らすというのです。ざっと9万床が6万床に減るわけで、3万床の減少、つまり三分の一が減らされるということです。

 病院のベッドを減らす目標数のことを「基準病床数」と言います。

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 「基準病床数とは、病床数を抑制することを目的に定めるもの」とはっきりと決められています。

 基準病床数は、どうやって計算するのか。下記の計算式によるのですが、なんともわかりにくい計算式です。

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 このわかりにくい計算式にもとづいて計算すると、結果として大阪では病床数を三分の一減らさないといけないということになるのだそうです。

 大阪はまだましなほうで、全国的には病床数が二分の一になる都道府県がざらにあります。

 病床数が減らされると、病院は経営が成り立ちません。ですから、病院の数は今のままで病床数が三分の一減るということは、ありえないのです。病院の数そのものが三分の一減ってしまいます。

 「アメリカでは日本より入院患者が少ないから、日本も減らすんだ」と厚労省の官僚は言います。安倍晋三総理もそう言います。なんでもアメリカの真似をすればいいんか?アメリカの押し付けがそんなに好きか?と思いますが、アメリカでは入院しなくても治療を行う体制が充実しているから、入院患者が少ないだけなのです。

 「日本も在宅医療を推進する」と安倍晋三総理や厚労省官僚は言うのですが、それなら在宅医療をもっと推進するような政策を実施するべきではありませんか。あるいは、介護体制がもっと充実するような政策を実施すべきではありませんか。

 在宅医療を推進すると口では言いますが、肝腎の政府予算は全然増えていないじゃないですか。介護も減らされる一方です。

 入院医療よりも在宅医療の方がコストがかかるんですよ。患者を一か所に集めて治療するからコストダウンになるということで、日本では入院治療がメインでした。これを在宅医療に切り替えれば、それぞれのお家に出かけて手間がかかる分、コストも大きくなります。

 在宅医療を推進するのなら、国は医療予算を今の2倍にも3倍にも増やすべきなのです。医療や介護に投資せずに、経済成長はあり得ません。

 在宅医療推進は口先だけ。病院は減らす。こんな政治をしていたら、高齢化が進む中で日本人は野垂れ死んで行くだけです。なんて冷たい政治なんでしょうか。

 

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