土砂投入を許さない!辺野古基地建設の断念を求める沖縄県民大会
8月11日の那覇、台風が近づきときおり雨が強く降る中、「土砂投入を許さない!ジュゴン・サンゴを守り辺野古新基地建設断念を求める沖縄県民大会」が7万人の県民の参加で開催されました。
辺野古の米軍基地建設は、サンゴ礁への土砂投入が17日にも行われようとしています。これまでの工事でもジュゴンは姿を見せなくなってしまいましたが、土砂投入が始まれば、サンゴ礁のすべてが窒息死させられるのです。これは、核兵器を大都市の上で爆発させるのと同じ、大虐殺行為です。
翁長知事は、この土砂投入を止めるために、工事の承認撤回を7月27日に発表したのです。しかし、日本政府はいまだに工事を断念しようとしていません。
沖縄にアメリカ海兵隊の基地が不要であることは、当のアメリカ海兵隊が明らかにしています。沖縄である必要はないのです。なのに、どうしても沖縄に作りたいと異常なまでのこだわりを見せているのが、日本政府・安倍晋三政権です。沖縄にばかり痛みを押し付けることは、許されません。
翁長知事が座るはずだった席には、翁長知事愛用の帽子が置かれました。
翁長知事の次男、翁長雄治さんが発言。知事が病床にも資料をもちこみ、基地建設をどう止めるか最後まで考えていたことを伝えました。私たちは、翁長知事の遺志を受け継いで、土砂投入をなんとしても止めなければなりません。
以下、翁長雄治さんの発言全文です。
はいさい、ぐすーよー、ちゅーうがなびら。県民の皆さま、全国の皆さまには、父の体のことで多大なご心配をお掛けしました。皆さまのご期待に沿えるよう、最後まで頑張りましたが、残念な結果となりました。申し訳ございませんでした。
最後の最後までどうやったら辺野古新基地を止められるのか、一生懸命病室のベッドの上でも資料を読みあさって、頑張っていました。父が生前、私に、そして皆さまに話していたことを、改めて紹介したいと思います。
沖縄に辺野古に新基地を造る、どれほどの大義名分があるのでしょうか。そういう説明がしっかりとなされてきたのでしょうか。全国が受け入れないから沖縄に置いておけばいい。我々が納得のいかないものを、将来の子どもたちの残してしまうのでしょうか。
県民の皆さま、いま一度しっかりと我々の思いを形に致しましょう。父は生前、沖縄は試練の連続だと。しかし、一度もウチナーンチュの誇りを捨てることなく、闘い続けてきた。ウチナーンチュが心を一つに闘う時は、お前が想像するよりもはるかに大きな力になると話していました。
辺野古新基地建設の是非を問う県民投票に向けた署名活動でも10万以上の署名を集めることができたのは、県民の大きな決意だと思います。
日本全国の皆さま、多くの人が必要であるというその日米安保、国土の0・6%にすぎない沖縄に米軍基地の70%以上があるのは、いくらなんでも重過ぎはしませんか。
全国的なテーマに上げていただき、この問題は沖縄の問題ではなく、日本国の問題であると認識し、議論していただきたい。国の専権事項だからといって、いま責任を持つ我々が、次の世代のために何もせずに指をくわえて見ているわけにはいきません。
オール沖縄という大きな大きな政治潮流は政治家のためにあるわけではなく、政党の具にするものでもございません。オール沖縄は我々ウチナーンチュの強い決意、覚悟です。
この民意に我々政治家が突き動かされているのです。最後まで見届けることはできませんでしたが、翁長雄志に辺野古新基地建設は止まったよ、止められたよという報告ができるよう皆様頑張りましょう。ありがとうございました。
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コメント
翁長雄志知事こそ、真の愛国者、憂国の志士である。心の底から哀悼の誠をささげる。
美しい国土を荒廃させたのは誰か、安倍晋三のごとき売国奴連中である。
サンゴ礁を埋めるな。安倍晋三を埋めてしまえ。
投稿: | 2018年8月12日 (日) 10時28分
サンゴ礁を土砂でうめたら、二度と元にもどらないよ。
だめ、だめ、絶対だめ。
投稿: コーラル コール | 2018年8月13日 (月) 21時22分