日産のゴーン会長が逮捕・今こそ金持ち優遇税制にメスを!
日産のカルロス・ゴーン会長が逮捕されたというニュースが、昨日世界を駆け巡りました。
報酬を1年間に99億9800万円もらっていたのに、報告書には49億8700万円しかもらっていないと書いていたことが罪に問われたのです。50億円の過小記載ということです。
「それって、詐欺罪?それとも脱税?」
貧乏人である私たちは、ニュースを聞いてもよく意味がわからず、しばらくはポカーンとしていました。
逆に考えた方が良いかも。会社の正式の書類では49億円の給料だということになっているのに、実際は99億円もらっていた。これは明らかに不正ですよね。会社の帳簿をどうやってごまかしたのかは分からないけれど、給料ドロボウということです。
それにしても、まずはごまかし方がすごい。49億円の給料のはずなのに99億円ももらっていくって、倍以上じゃないですか。しかも50億円!
私たちの働く小松病院が5年前に7階建ての建物を新築した費用がだいたい50億円でしたから、それに匹敵する額。
そして、そもそも給料の額がすごい。49億円でも十分にすごいのに、99億円。そんなにもらっていったい何に使う?個人が使える額じゃないでしょ。火星に移住する気か?
しかも、それだけではなく、会社の公金を私的に流用していた疑いもあるとのこと。ネット報道によると、会社の金で個人の別荘を建てたり、結婚式の費用をまかなったりしてたらしい。
日産のどこにそんなお金があるんでしょうか。大金持ちと言っても、桁が違いすぎて、私たちにはなんのことやら分かりません。独裁者は必ず腐敗すると言われていますが、その典型とも言える事件です。
カルロス・ゴーンが日産の社長になってから、いくつもの日産の工場が閉鎖され、たくさんの労働者が解雇されました。日産を辞めた社員から「50億円あったら、工場閉鎖しなくてよかったのに」という声が上がっているというニュースを見ましたが、本当にそのとおりです。涙が出ます。
日本という国は、大企業と金持ちにはものすごく甘い国です。アベノミクスになって特にそうなりました。甘やかされ、チヤホヤされすぎて、大企業・財界は腑抜けになって腐ってしまったのではないでしょうか。
甘やかしの一つの例。法人税はどんどん値下げされているんですよ。大企業ほど減税幅がすごいんです。
消費税が始まって30年になります。この30年間に徴収された消費税は349兆円です。その同じ期間に、法人税は何回も値下げされていきました。その減税総額は281兆円です。消費税は法人税減税の補填に使われてしまって、社会保障費に回されることは無かったのです。
こんな状態で、来年の10月には消費税を10%に値上げすると言うんですから、たまったものではありません。
最近では、保守系雑誌のクライテリオンが「消費税増税凍結」を求めて緊急の論陣をはっています。本気を感じさせる意欲的な誌面です。
当然のことながら、立憲野党である日本共産党も、消費税10%に反対する運動を呼び掛けています。消費税反対の野党共闘、がんばってほしいですよね。
私たちは、カルロス・ゴーンの犯罪者ぶりにあきれて呆けている場合ではありません。気をとりなおしていきましょう。日本をまっとうな国にするために、金持ち優遇税制にメスを入れ、公平な税制を求めていかないといけませんね。
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コメント
日産のゴーンさんだけの話でしょうか??大企業の偉い人たちが子会社のツケ(交際費)で接待などしているという話を聞いたことがあります。銀座だったらブーイングものかもしれませんが、この国には官◎接待禁止法ってありますか??
投稿: | 2018年11月22日 (木) 19時24分
コメントありがとうございます。
大企業の使う接待費とか、庶民の感覚では考えられないぐらい大きいですからね。
接待をすることすべてが悪いとは言いませんが、度をすぎています。
そういうところから、経済の停滞が始まるのだと思います。
投稿: みるめ | 2018年11月26日 (月) 20時15分