3/16沖縄県民投票の黙殺を許さない首相官邸前アクション
3月16日、辺野古基地建設反対!沖縄県民投票の黙殺を許さない首相官邸前アクションが行われ、2500人が集まりました。
この日、沖縄では新たな土砂投入を許さない沖縄県民大会が開催されました。2月24日の沖縄県民大会で7割以上が辺野古基地建設に反対であるという結果が出たのに、政府は辺野古のサンゴ礁への土砂投入を止めませんでした。そのことに強く抗議するための県民大会です。
沖縄県民がはっきりと「辺野古基地反対」という意思表示をしたわけですから、政府はそれを尊重する義務があります。県民の意思を政府が無視するということであれば、日本は本当に民主主義の国なのかということです。
私たちは、これは日本の国の在り方の危機であると考えました。そして、沖縄県民大会と同時刻に安倍総理大臣に「県民の意思表示を無視するな」と申し入れるために、首相官邸前でアクションをおこしたのです。
印象に残ったのは、アメリカ軍兵士による性犯罪の被害者の方の訴えです。アメリカ軍兵士によって暴行を受け、裁判で罪を認めさせるためにたいへんな苦労をしたといいます。しかも、裁判では勝つことができたが、沖縄ではあいかわらずアメリカ軍兵士による犯罪が続いている。「日米地位協定が変わっていない」ことに、強い怒りを表明していました。
胸が苦しくなりました。
「日米地位協定」は、アメリカ軍が日本国内では治外法権であることを定めています。アメリカ軍兵士が犯罪を犯しても、基地の中に逃げ込んで本国に帰国してしまえば、日本の警察も裁判所も手を出すことができないのです。
また、アメリカ軍関係者は、パスポートが無くても日本に自由に入国することができます。私たちが外国に行くときのような税関でのチェックも全く無く、フリーパスです。
アメリカ軍にこのような治外法権・特権を認めているのは日本だけです。まったく不平等な「日米地位協定」。これを放置したらアメリカ軍犯罪は無くなるわけがないのです。
沖縄県民投票でご尽力された元山さんも発言していました。「沖縄が何を言っても政府には通じない。本土の人たちはそれでいいのか。もっと声をあげてほしい」
危機におちいっているのは辺野古のサンゴ礁の海ですが、日本の民主主義も機能不全になっています。本土の私たちは、日本の民主主義をこのまま壊していいのかという問題として、とらえなければいけないと思います。沖縄県民を孤立させてはいけません。
大阪から東京まで日帰りでのアクションへの参加は体力的にもきつく、出費も大きいものでした。しかし、やはり行って良かったと思います。アクションに参加することで、基地を沖縄に押し付けていることの罪深さを改めて胸に刻むことができたからです。
沖縄の人たちの犠牲の上にあぐらをかいているわけにはいきません。元山さんの訴えに応えて、本土でこそ辺野古基地建設反対の声を広げていきたいものです。
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