シンクライアントなら、データは残っている・桜を見る会疑惑
12月3日、大阪市内で、総がかり実行委員会による「桜を見る会」疑惑を追及する緊急集会とデモが行われました。
政府主催の「桜を見る会」に多数の安倍晋三後援会や安倍夫人の私的なお友達や反社会勢力の人が参加していて、公金を不正に使い込んでいたのではないかという疑惑。「桜を見る会出席者の名簿を出せ」と国民誰もが思っているのに、「名簿はシュレッダーにかけて破棄したから無い」という回答。おかしすぎます。自民党の二階幹事長ですらが、名簿を廃棄する必要は無いと言っているのにです。
「紙の名簿が無くても、コンピューター上に名簿のデータが残っているはずだ。それを出せよ。」これも、誰もが思うことです。ところが、12月2日の国会で安倍総理は、「内閣のコンピューターはシンクライアントなので、データは無い」と説明したのです。
このことについて、石垣のり子議員がきびしく追及しています。「シンクライアントであれば、逆にデータは残っているはずだ!」
たしかに、シンクライアントであれば、個々の端末にはデータが残らないのです。データをすべて一括して大元のサーバーに保管するのが、「シンクライアント」(THIN CLIENT=薄い端末)というやりかたです。そのかわり、シンクライアントでは、サーバーはたいへん大きな記録容量を持つことが必要になっています。データはサーバーに残るのです。
上の図が、石垣のり子議員が追及に使っている図です。シンクライアントの内閣府のコンピューターのサーバーの想定される構造です。東京にあるデータファイル群①や、関西にあるデータファイル群②のデータは消されていても、九州や海外においてあるバックアップ群③④のデータが、数か月で消えるはずがないのです。
石垣のり子議員の追及に、政府側はこわばり固まった表情で「データは無いと聞いている」とオウムのように繰り返すだけです。まったく話が始まりません。
3日の大阪緊急集会には300名の参加がありました。野党では、日本共産党、社民党、立憲民主党の方が参加していました。
「桜を見る会」って、もともとは外国の要人を花見に招待して交流を深めるという趣旨で始まったそうです。外交の場ということですね。各界の功績がある方も招くということになりました。それが、安倍政権になってから招待者がどんどん膨れ上がったのです。何の「功績」かわからない人がうじゃうじゃと集まって、国の予算で花見をするようになったのです。安倍総理個人の招待枠は1000人と発表されていますが、招待状の連番から見て実際は5000人にのぼるのではないかという噂もあります。
桜を見る会の前夜祭が安倍晋三後援会の主催で東京のホテルニューオオタニで開催されたのですが、会費が一人当たり5000円という破格の安さで、安倍総理が後援会の人たちを買収する手段になっていたのです。安倍晋三後援会の収支報告の中には、この前夜祭のことが全く書かれておらず、不透明な金の流れになっています。この点が、公職選挙法や政治資金規正法にひっかかって、違法なわけです。
自民党幹部や公明党幹部は、「総理の国会での説明で、やっと逃げ切れた」と言っているそうです。なんですか?誰から逃げるつもりなんですか? これって後ろ暗いところのある犯罪者の発想ですよね。
私たちは、絶対に逃がしてはいけないと思います。サーバーの中に保存されているデータを明らかにし、桜を見る会の全容を明らかにしてもらわねばなりません。消費税もあげられて、医療費の患者負担もまたしても上がると言われている時に、総理のお友達だけが甘い汁を吸うなんて、許せません。国家犯罪者に厳罰を!
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