入管法改悪反対アクション@大阪vol.2~ウィシュマさんを偲んで 2021年5月16日
5月16日、入管法改悪反対アクション@大阪vol.2~ウィシュマさんを偲んで、が扇町公園で行われました。
入管で収容中に亡くなったスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん。この日は岐阜で葬儀が行われたのです。
14日に予定されていた衆議院法務委員会で入管法の改悪案が強行採決されようとしていたのですが、ウィシュマさんが亡くなった経過について入管と法務省とが真相を隠蔽している疑いがあり、法務委員長の解任決議案が提出されました。18日の衆議院本会議でこの件について審議が行われる予定です。
立憲民主党の尾辻かな子議員は、法務委員会に出席してはいないのですが、14日は国会にいたと言います。国会を取り巻く人たちが抗議の声を上げ続ける中で、与党が無責任な態度に終始したことを見てきました。「場合によっては法務委員長だけではなく、法務大臣の不信任決議案も提出する。なんとしても改悪を止めるため闘い続ける。」と怒りを込めて発言していました。
アクションには、他にも日本共産党の辰巳コータローさん、社民党副党首の大椿ゆうこさん、れいわ新選組の大石あきこさんも参加していました。
ビルマ救援センターの方からは、「ミャンマー人の留学生に対し、ミャンマー軍事政権から帰国命令が出た。帰れば逮捕される。そんな人も送還するのか?」という訴えがありました。
1948年に起きた韓国の済州島4・3事件では、韓国軍による住民の大量虐殺が発生し、日本にたくさんの住民が逃げてきました。大阪には5000人もの方が避難し、在日朝鮮人として暮らし始めました。集会では、その二世の方が発言しました。その頃も、多くの在日朝鮮人避難者が強制収容され、人間ではないような扱いを受けたのです。日本の入管行政がそのころから変わっていないことが告発されました。
アクションには、300名の方が集まりました。難民支援団体、難民当事者だけではなく、労働組合や人権団体からもたくさんの参加がありました。扇町公園から梅田までデモをしました。
ウィシュマさんは医師が治療が必要だと言ったのに、入管職員に妨害されて治療を受けることができず、結果的に亡くなってしまいました。法務省が管理する入管施設で人命が失われたわけですから、事実経過を明らかにする義務が国にはあります。
ウィシュマさんのご遺族は、亡くなった理由や経過について、法務大臣と面会して真相を知りたいと願っています。亡くなる直前に入管職員が撮影したビデオ記録があるので、それの開示を求めています。
「ウィシュマさんのビデオを開示してください」 この声を、与党の中枢にいる人たちに届けましょう。
18日の衆議院本会議までに届けることが必要です。ファックスを送りましょう。あるいは、メール、電話などで声を伝えてもよいのです。
ファックス番号は以下のとおりです。
03-3508-3714 森山裕 自民党国対委員長
03-3508-3835 稲田朋美 自民党法務委員会筆頭理事
03-5251-3685 高木陽介 公明党国対委員長
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