全国からの声が入管法改悪案の強行採決を止めた! そして法務委員長解任決議案
5月14日、衆議院の法務委員会で、与党(自民党・公明党)は入管法改悪案を強行採決しようとしました。
野党議員に一人当たり5~6分だけ発言時間を与え、30分で打ち切って議論も何もせずに質問にも答えずに採決を強行すると言ったのです。
野党側は、審議しなければならないことがたくさんあることを訴えました。今回の入管法改悪案については、国連難民高等弁務官事務所から、「重大な懸念がある」という声明が出されています。国際的に締結されている難民条約に違反する可能性が高いのです。改悪案が通れば、日本は国連からも非難され、国際社会で孤立の道を歩むことになります。それで本当にいいのかということです。
また、名古屋入管に収監中に亡くなったスリランカ人女性のウィシュマさんの経過について、入管が提出した報告書は医師のカルテとは全く食い違ったものでした。医師が治療が必要だとしたのを入管職員がさえぎって、治療妨害を行った疑いが高いのです。危篤の状態にある患者について医師の治療を妨害するのは、殺人に等しい犯罪です。
入管職員による治療妨害は、入管職員個人の判断ではなく、組織的犯行である疑いもあります。
ウィシュマさんが亡くなる直前の状態を入管職員が撮影したビデオがあるので、野党はそれを公開するように求めました。しかし、法務省も与党も、それをかたくなに拒んだのです。いったい、何を隠しているのでしょうか。
また、野党は入管法改悪案に対して抜本的修正案を提案しました。しかし、与党はこの修正案についても審議を拒んだのです。
結局、法務委員会は開催されませんでした。
あまりのデタラメさに、野党(立憲民主党・日本共産党・社民党)は法務委員長の解任決議案を提出しました。法務委員長の解任については、18日の本会議で審議される予定ですので、それまでは強行採決は行われません。
与党が強行採決に踏み切れなかったのは、全国から大量の「強行採決反対」のファックスが自民党本部に寄せられたことが力になりました。与党の政治家には、メールよりも旧式のファックスの方が効き目があるようです。もちろん、メールや電話での抗議のメッセージをした方もたくさんいらっしゃり、みんなの声が力になったのです。そして、朝から夜まで国会前でシットインを続けたたくさんの皆様、ありがとうございました。
5月16日には、ウィシュマさんの葬儀も行われます。私たちは、ウィシュマさんの亡くなった経緯について、真相究明を求めます。「ウィシュマさんのビデオを開示しろ」という声を広げていかなければなりません。
5月16日 入管法改悪反対アクション@大阪vol.2~ウィシュマさんを偲んで 13時 扇町公園集合 14時 デモ・西梅田公園まで 主催 入管事件を闘う大阪弁護士有志の会
以下、野党が提出した法務委員長の解任決議案です。
法務委員長義家弘介君解任決議案
右の議案を提出する。
令和3年5月14日
提出者
安住 淳 階 猛
穀田 恵二
照屋 寛徳
理由
法務委員会で審査中の出入国管理及び難民認定法改正案について、重大な問題があることが明らかになった。
国連難民高等弁務官事務所は、改正案には「非常に重大な懸念を生じさせる様々な側面がある」として、とりわけ「難民申請の送還停止効の例外の導入に対し重大な懸念を持っている」などとする異例の見解を発表した。
国内の専門家からも、「人権条約に照らして大きな問題がある日本の入管収容の在り方をさらに悪化させるものだ」として、抜本的な再検討を求める声が挙がっている。
さらには、名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性の死亡事案について、真相究明が一向に進まないばかりか、法務省及び出入国在留管理庁の中間報告と外部病院の診療記録とが真っ向から矛盾することも明らかになった。
これらの問題は、単にわが国一国の国内問題ではなく、国際社会におけるわが国の信用に関わる問題であり、対応を誤れば、取り返しのつかない事態を招きかねない。
しかるに法務委員長義家弘介君は、こうした問題を一顧だにせず、本法律案の採決を強行しようとしている。まさに国権の最高機関である国会の自殺行為と言うほかない。
これが法務委員長義家弘介君を解任すべき理由である。
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