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2022年 なかまユニオン旗びらき

 2022年の新年。なかまユニオン旗びらきが、1月16日に大阪市内で開催されました。拡大するコロナ感染に配慮し、規模を縮小しての開催となりました。

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 2021年は、なかまユニオンはたくさんの成果が上がりました。

 東リの偽装請負解雇事件では、大阪高等裁判所で判決があり、入念な証拠調べに基づいて会社が偽装請負・違法派遣状態であったことを認め、被害を受けた労働者5名の解雇撤回・職場復帰を求める勝利判決となりました。このような立証を行ったことは日本の裁判史上では初めてのことで、5名の団結力と、弁護団の活躍と、ユニオンの支援とが勝利の要因でした。

 大阪府の教員の梅原さんが定年時の再任用で不当に差別されて任用されなかった事件でも、大阪高等裁判所で判決があり、事実調べに基づいて任用拒否が違法であったという勝利判決となりました。「君が代を歌わなかった」という程度の理由では、再任用をしない理由にはならないという判決です。

 飲食チェーン店「なか卯」で働いていたAさんが職場改善を「貼り紙」という形で提案したことを理由に解雇された事件では、大阪地方裁判所での審議と交渉の結果、解雇が撤回され解決金を会社が支払うという勝利和解にいたりました。

 旗びらきでは、なか卯裁判を支援してきたメンバーによる寸劇が披露されました。非正規社員だったAさんが深夜勤務を一人で任され、酔客とのトラブルに本部が適切に対応しなかったことなど、Aさんが「貼り紙」をするに至った事情がよくわかる寸劇でした。

 学校現場でのパワハラのひどさに対しても、教職員なかまユニオンは取り組みを進めています。パワハラ相談窓口に相談したら、かえってパワハラがひどくなった例など、学校当局の対応の不適切さ、無責任さが異常な状態になっています。

 介護・福祉・医療現場はコロナのせいで疲弊しています。あまりにも低賃金で、働き続けることが難しく、職場崩壊の寸前となっているところも多いのです。そんな現場での賃上げを、なかまユニオンは訴えています。

 たくさんの相談が寄せられています。2022年、なかまユニオンはまた忙しくなりそうです。

 

 

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