日曜も正月も平日なみに働けということですか?賃上げが先です!
なかまユニオン小松病院分会は、3月29日に医療法人協仁会の2023年度運営方針について見解を発表しました。私たちは定期昇給の無条件実施に加えて、物価の高さと労働密度の高さに見あった適正な賃上げを求めます。
日曜も正月も平日なみに働けということですか?賃上げが先です!
3月30日、医療法人協仁会の第58回定時社員総会が開催され、2023年度の運営方針が決められようとしています。開催と言っても社員の出席は認められず、事前に集められた委任状によって必ず運営方針が可決されることがわかっているというものです。社員の中にある反対意見は反映される見込みがありません。
運営方針は主に「新型コロナ出口戦略」をどうするかということです。
コロナ補助金打ち切り後をどうするか、これが「新型コロナ出口戦略」です。社員総会の議案書の中では、これについて「スタンドプレイ的な地域の注目を引くための作為的な行動は論外です」と書いてあります。つまり、みんなの拍手喝采が沸き上がるような目玉方針を打ち出すことはできないというのです。
ではどうするか。「法人個々の職員が継続して地道なスキル・モラルの精度向上に努め」るしかないのだそうです。売り上げにつながる経営直結指標、例えば「オペ件数」とか「入院日当点」とか「介護入所稼働率」とかの数字を上げろと言うのです。「これといった方針は無いけど、みんな、とにかく数字を上げろ!ガンバレっ!」ということですね。もうすでに十分ガンバって疲弊していることを理解していただきたいです。
そして、具体的には「365日均等稼働」を検討するのだそうです。協仁会はすでに365日稼働しています。日曜も正月も私たち現場職員は働いています。日曜診療や時間外診療などです。日曜・正月に休んでいられるのは管理的な立場の人だけです。
ですが、今のところ日曜や正月は緊急性の高い業務に限定されているのが実態です。「365日均等稼働」とは何かを考えたら、日曜や正月に緊急性のない業務もしましょうということにしかなりません。具体的には、緊急性の低い大きな手術を日曜・正月にも実施すれば、手術室の稼働率が上がるよねということです。確かに、オペ件数の数字はあがります。売り上げ額は上がるかもしれません。
しかし、出費も増えませんか。なぜ、週に1回の日曜日が休日なのか。なぜ、年に1回の正月が休日なのか。なぜ、人間の社会はそういう休み方をするのか、もう一度よく考えてほしいのです。一斉に労働し、一斉に休憩する方が、効率が良いからそういう制度が長い年月のうちに出来上がってきたのです。「365日均等稼働」は、休日出勤をした分、平日の出勤人数が減ってしまい、効率が悪いのです。
そして、そのしわよせを受けるのは現場の看護職員や技術スタッフです。平日は少ない人数で回せ、日曜・正月も平日なみに働け、ということにしかなりません。
私たちは「365日均等稼働」に反対します。そういうことを提案するにしても、定期昇給を毎年ちゃんと実施してから言ってください。物価高に応じて、今年の春は賃上げが実施される企業が多いのです。ある連合系労働組合の3/23の集計では、中小企業でもパートの賃上げ率が5%以上となっています。
協仁会でも定期昇給実施は当然のことです。全員が時給1500円を上回り、ベテラン職員にはそれに見合った賃上げをするべきです。
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