なかまユニオン小松病院分会掲示板で掲示物損壊事件発生
3月3日、なかまユニオン小松病院分会の組合掲示板の掲示物が破られるという事件が発生しました。
破られたのは、「派遣で3年働いたら正社員にするべきだ」という内容の掲示物です。2月15日には、これと同じ内容の掲示物に落書きがされるという事件も発生しており、同一人物の犯行だと思われます。分会のメールアドレスを書いた掲示物も破られました。
掲示物を破くのは、刑法第261条の器物損壊罪に該当する犯罪です。犯人は3年以下の懲役または30万円以下の罰金を科せられます。もちろん、告訴権は私たちなかまユニオン小松病院分会にあるのです。
この組合掲示板は、労働組合法で定められた労働組合活動のために、医療法人協仁会との協定のもとに設置されているものです。そこに貼られた掲示物を破壊することは、労働組合への妨害であり、労働者の人権の侵害です。
しかも、破かれた掲示物の内容は「派遣で3年働いたら正社員にするべきだ」という短い文章でした。これは、労働者派遣法第40条の4で定められている「派遣期限切れ労働者への直接雇用申し込み義務」をわかりやすく説明した内容です。業務内容によっても違いますが、派遣労働というのはいつまでもいつまでも続くものではなく、最高で3年が期限とされています。期限が過ぎたら、派遣先は「直接雇用で働かないか」と労働者に申し込む義務があるのです。犯人は、この労働者派遣法の内容が気に入らないのでしょうか。
3年をこえて派遣で働き続けて、正社員になりたいのになることもできず、逆に派遣切りで職を失う人があとをたちません。そんな人たちの心の叫びを、どう思っているのでしょうか。
器物損壊という意味で言えば、破かれたのは一枚がせいぜい数十円の紙にすぎません。損害は軽微です。しかし、その内容から考えたら、これは重大な犯罪です。派遣で働く労働者が自由にものが言える状況をつぶしたいという言論圧殺の意図が目に見えています。
切り裂かれたのは紙切れではなく、私たちの顔です。私たちの心です。目に見えない血がドクドクと流れ出し、痛くて痛くてしょうがありません。
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