もう一つの世界は可能だ

パワハラ・ブラック企業をぶっとばせ!

 8月2日と3日の二日間、平和と民主主義をめざす全国交歓会(第44回)が大阪で開催されました。

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 3日は労働運動の分野別討議「パワハラ・ブラック企業をなくす日韓の若者の共同作戦」が開催されました。

 韓国の青年ユニオンの労働相談局長、パク・ウヨンさんに、韓国での労働相談活動についてのお話をしていただきました。青年ユニオンは、インターネット掲示板での労働相談や電話相談を受け付けています。韓国も非正規で働く若者が多く、ブラック企業が多いのです。青年ユニオンへの相談がきっかけで解決につながる事例がたくさんあるそうです。

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 なかまユニオンへの相談事例では、職場のパワハラ問題が圧倒的に多いのです。パワハラ上司の残酷ないじめのせいで精神障害を発症してしまって、裁判をおこして闘っている組合員もいます。

 しかし、韓国には「パワハラ」という概念がまだ無いのだそうです。確かに、日本でも「パワハラとは何か」は数年前にやっと厚生労働省が指針を発表した段階です。「パワハラ防止法」は日本でもまだ制定されていません。法的な整備はまったくもって遅れているのです。青年ユニオンからは、「パワハラの定義は何なのか」という質問が出て、論議を深めていきました。

 私達は、パワハラを許さない社会的な運動をつくり、パワハラ上司やパワハラやり放題のブラック企業を絶対にのさばらせないために、韓国の仲間たちとも連携しながら、これからも奮闘していきます。

 パワハラ上司をぶっとばせ!弱いものいじめしか能がない奴らに厳罰を!

 ブラック企業をぶっとばせ!法律違反をしなければ儲けられない企業など退場だ!

 アベノミクスの労働法制大改悪を阻止しよう!安倍sorryの顔なんて見たくもない!

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派遣法大改悪反対!日韓シンポジウム

 6月28日の大阪市内、なかまユニオンが呼びかけて「派遣法大改悪反対!日韓労働者シンポジウム」が開催されました。

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 韓国からは、オ・ジンホさん(非正規職のない世の中つくり・執行委員)とクォン・スンマンさん(ソウル南部労働者の権利事業団)が参加しました。

 韓国では、何百人もの高校生が亡くなった客船セウォル号の沈没事故をきっかけに、社会のあり方そのものを見直そうという気運が盛り上がっています。

 セウォル号は、法律の定めた安全基準を無視して、その何倍もの量の貨物を積んでいました。ですから、急な方向転換の際に積荷が崩れて転覆してしまったのです。異常な量の積荷を積んだのは、安全を無視してまでも儲けを優先させようとしたからにほかなりません。

 また、セウォル号の機関部乗員17人のうち12人が非正規職員でした。船長ですらが月給25万円ほどの非正規職員でした。非正規職員には何の権限も与えられておらず、非常時の指揮系統が最初から存在しませんでした。

 また、船会社は安全教育のための予算として、一年間に5万円しか使っていませんでした。これでは避難訓練をすることはできません。このように、船会社が徹底して儲け優先のために安全を切り捨てていたことが事故の原因だったのです。

 また、事故の直後の救助作業もおそまつなものでした。救助能力を持っている公的な海上保安隊などは全く動くことができず、船会社と契約した民間のダイバーが救助を試みたのですが、まったく装備が足りませんでした。一大事の事故の時には、事故発生から72時間が人命救助のリミットとされています。72時間のあいだに救助に入れれば助かる命があるのです。ところが、今回の事故では能力不足の民間ダイバーがもたもたしているあいだに、72時間が過ぎてしまい手遅れになってしまったのです。

 「なんでもかんでも民営化すればいいってものじゃないぞ!」韓国の人たちは韓国政府が突き進んできた民営化路線のおかしさに気づいたのです。

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 問題は、日本でもアベノミクスのせいで安全性がおろそかにされているということです。

 たとえば、アベノミクスの医療政策では、今後10年間で病院の看護師14万人を削減するということになっています。もう、今年の10月から実際に削減が始まっていくのです。

 14万人もの看護師を削減して、病棟で患者の命にかかわるような事故がおきないか、このことが懸念されているのです。

 看護師14万人削減は、最初はいくつかの病院で病棟から訪問看護部門に看護師が配置転換されるところから始まっていきます。しかし、10年後に14万人という数値目標がはっきりと出ているので、次第に乱暴なやりかたになり、最後は有無を言わさない大量解雇が全国で多発するだろうと言われています。

 看護師の大量解雇は現在はまだできません。病院の看護師は派遣が認められておらず、圧倒的に直接雇用の正社員が多いからです。現在は正社員は労働法の解雇規制によって守られています。

 そこで、アベノミクスでは労働法を改悪して「限定正社員」制度を作ろうとしているのです。「限定正社員」は解雇規制の労働者保護の対象外にされようとしています。そして、看護師として働く正社員は、「職種限定正社員」という種別で無理やり「限定正社員」にされてしまいます。そうなれば自由に解雇ができるようになるのです。

 韓国でも日本でも、非正規化、人減らしで安全と人命が奪われていくのは同じです。私達は、韓国の労働組合の実践例にも学びながら、アベノミクスを止める運動を日本の中でつくっていかなければならないと思います。

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「子どもたちを生き返らせてくれ」・青少年がセウォル号事故追悼会

 韓国の旅客船セウォル号の沈没事件で、韓国では各地で追悼会が開かれています。

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 5月3日にはソウル市内の光化門で21世紀青少年共同体希望の呼びかけによる追慕会があり、制服姿の生徒たちがたくさん集まりました。何千人もの市民も合流し、キャンドル集会とデモ行進を行いました。

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手に持つ黄色いカードには「子どもたちを生き返らせてくれ」と書いてあります。なんと悲痛な叫びでしょうか。

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 菊の花と「動かないでください」という白いカードを持つ人たちもたくさん参加していました。船の沈没直前に「動かないでください」という船内アナウンスがあったため逃げ遅れた乗客がたくさんいたのだそうです。白いカードは「私たちは、まだ動いてはいけませんか」と問いかけているのです。

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 「パク・クネが責任をとれ」とパク・クネ大統領の責任を強く問う声が出ています。事故の直後に政府が有効な対策をとることができず、政府官僚や政治家たちがみにくい責任のなすりあいを演じたことがみんなの失望をかっているのです。そして何より、韓国政府が交通機関の安全を軽視して非正規化を推進してきたこと。パク・クネ大統領の責任は重大です。

 「大韓民国セウォル号を救うためにたちあがろう」と追悼会は呼びかけています。交通機関の安全は、日本でも共通の問題です。日本の私たちも、他人事とすませているわけにはいきません。

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韓国のセウォル号沈没事故・船長は非正規職員だった

 韓国の珍島沖で旅客船セウォル号が沈没事故をおこしてから一週間がたとうとしています。

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 死亡が確認された方は100人をこえました。いまだに生死が不明な乗客がたくさんいらっしゃいます。

 セウォル号にはチェジュ島に修学旅行に向かう壇園高校の生徒さんがたくさん乗っていらっしゃいました。楽しい修学旅行が一瞬のうちに地獄に変わったことを思うと、背筋に寒いものが走ります。

 ご家族の方たちがどんなに心を痛めているかを思うと、本当に苦しい限りです。

 懸命に救助・捜索にあたられている皆様も、たいへんご苦労されていると思います。

 事故の原因は、大きな船がやってはならない猛スピードでの急旋回をしたためと報じられています。セウォル号が積んでいた積荷が行政に報告されていたよりもはるかに多く、安全積載量の2倍に達していたこと、船長を初めとする船員たちが真っ先に避難してしまい乗客に避難指示を出していなかったことなど、おかしなことが次から次へと明らかになっています。

 最近あきらかになったところでは、セウォル号の船長(68歳)は、一年契約の非正規職員で月給たったの27万円だったとのことです。船長以外の航海士たちも非正規職だったそうです。

 たくさんの乗客の命をあずかる大きな客船の船長が非正規職だったことに、大きな驚きを感じました。しかし、考えてみれば日本でも韓国でも非正規の名ばかり店長がいくらでもいるご時勢です。船長といえども名ばかり船長ということもあるのでしょうか。

 非正規だから手を抜いてもいいということにはなりません。人の命を預かっているからです。問題は、船長を非正規で安くあげようとするような会社は、法令が定めた安全基準に違反することも平気でやってしまうだろうということです。きっと、さまざまな違法行為・危険行為の積み重ねのあげくに、今回のような信じられない事故が起こってしまったのだと思います。

 とにかく、今は救助・捜索活動の進展を見守るしかありません。日ごろは奇跡など信じない私たちですが、それでも今回ばかりは奇跡が起きることを願い続けています。

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ソン・ギョンドン詩人と楽しく飲みました

 韓国のソン・ギョンドン詩人と楽しくお酒を飲む機会がありました。

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 12月7日の夕刻、なかまユニオン事務所には見たことも無いような大きな鯛の姿煮が登場。詩人の到着を待ち迎えます。今が季節の日本海の白バイ貝もいい具合に茹で上がっています。これらのものすごい料理は、いっしょうけんめい韓国語を勉強しているという森アッパによるものです。

 そして、ソン・ギョンドン詩人が通訳の方といっしょに来訪。

 ソン・ギョンドン詩人は、キム・ジンスクさんの来日にあわせて大阪に来られました。ソン・ギョンドン詩人は韓国全土から何万人もがキム・ジンスクさん応援に駆けつけた「希望のバス」の主催者の一人です。「希望のバス」という名前もソン・ギョンドン詩人のネーミングなのだそうです。

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 ソン・ギョンドン詩人は、韓国の労働者文学会の活動をしてこられた方です。名も無い職場の労働者の日々の生活や悔しさ、労働組合のかかえる葛藤や波乱万丈の苦闘。普通なら世間の闇にうずもれていくしかないような真実の姿を詩に書いて、世に送り出してきたのです。

 大阪の日本酒「秋鹿」やマッコリを飲みながら、話は熱を帯びていきます。

 韓国の労働運動の内部には、激しいセクト争いがあります。非正規職の労働組合と正規職の労働組合とも、なかなかしっくりいかない感じです。それを越えていく力が実現したから、「希望のバス」は文字通り「希望」となったのだと言います。

 残念ながら、ソン・ギョンドン詩人の詩集の日本語訳はまだどこからも出版されていません。キム・ジンスクさんの手記「塩花の木」を出版した耕文社の方がいらしていたので、ぜひソン・ギョンドン詩人の詩集も出版してほしいとお願いしておきました。

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感激!キム・ジンスクさんと大阪でお会いしました

 12月5日、韓国のキム・ジンスクさんが大阪に来られて、お会いすることができました。

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 感激です。キム・ジンスクさんはよく通るハツラツとした声で語りました。

 「高いクレーンの上は、ゆらゆらといつも揺れています。それに慣れてしまったおかげで、クレーンから地上に降りたあと、地面が揺れているように感じて気分が悪くなりました。」

 韓進重工プサン造船所の85号クレーンに309日間たてこもって、仲間の解雇の撤回を求めたキム・ジンスクさん。冬にはマイナス13度にもなったという過酷な状況で暖房も冷房もないクレーンの操縦室で生活したのは、どんなにたいへんだったかと思います。

 「食べ物をクレーンに持って上がることを、警備員は邪魔しませんでしたか?」という質問をしました。

 「ファン・イラさんがクレーンの下でおかゆを炊いたのを、警備員は持って上がるのを妨害しました。食べ物が無くなればおなかがすいて降りてきちゃうと考えたんですね。なんと、資本の浅はかな想像力でしょうか。クレーンの上にはチシャやイチゴが植えてあったので、それを食べることができたのです。私は、クレーンの上で農業をしていたのです。」キム・ジンスクさんはユーモアたっぷりに語ります。

 もちろん、クレーンの上で栽培することができた野菜は充分な量ではありませんでした。

 「私は、ツイッターで警備員が食糧を持って上がることを妨害していると書きました。すると、韓進重工やプサン警察に市民の抗議電話が殺到し、業務ができない状況になったのです。それで、警備員も食糧だけは持って上がることを許可したのです。市民の力が警備員を動かしたのです。」

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 強い信念と、働く仲間への愛と、したたかなユーモアのセンスを持つキム・ジンスクさん。しかし、それだけでは勝つことはできなかったと思います。キム・ジンスクさんのクレーンたてこもりを支えたのは、何万人という市民でした。韓国全土から希望のバスに乗った市民が「キム・ジンスクに会いたい。キム・ジンスクに会わせろ。」とクレーンに押しかけたおかげで、国会までもが動いたのです。

 私たちは、キム・ジンスクさんがクレーンの上にいる時から、その動向をこのブログで発信してきました。生きて会えることはないかもしれないと悲壮な気持ちになったこともありました。しかし、希望のバスが文字通り希望をつなぎ、韓進重工の解雇問題に一定の前進が見られたおかげでキム・ジンスクさんはクレーンから生きて降りてくることができました。そして、今回は大阪でお会いすることができたのです。うれしくて、うれしくてたまりませんでした。

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 長いクレーンたてこもりで、体も疲れていると思います。ぜひ、これからもお体を大切にして元気に活動していただきたいと思います。

 キム・ジンスクさんと希望のバスについては、ドキュメンタリー映画「塩花の木、希望のバスに乗る」に詳しく描かれています。DVDが欲しい方は、なかまユニオンまでご連絡ください。また、キム・ジンスクさんの書いた手記「塩花の木」の日本語訳がこのほど出版されました。大きな本屋には売っていますし、AMAZONでも手に入ります。

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アメリカのファストフード労働者が全国ストライキを決行

 8月29日、アメリカ各地でファストフードで働く労働者たちがストライキを決行しました。

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 「15ドル 今すぐ」

 ストライキの要求は、時給を15ドル(約1400円)に上げてくれということです。ファストフードで働く労働者は、最低賃金ぎりぎりで働いていることが多いのですが、アメリカの最低賃金は7.25ドル(約700円)なのです。

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 「15ドル 今すぐ」

 たとえば大阪の最低賃金は、現在800円です。時給800円では、家計補助ならなんとかなりますが、自立してやりくりしようと思ったら難しいですよね。日本では自立できる賃金は時給1200円以上だと言われています。アメリカの都市部なら物価が高いので、15ドル(1400円)の時給が必要だという要求はまったく妥当だと思います。

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 「私たちの価値は、もっとある。15ドルのためのストライキ」

 ファストフードの会社の儲け額から考えたら、労働者の提供する労働の値打ちは15ドルを上回っているわけですね。これもまったく正当な主張です。

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 「生きていける賃金を、今すぐに!」

 労働者たちは、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンなど、お店の前を占拠して、「生きさせろ」と訴えます。

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 「私は人間だ」

 日ごろの職場の労働の中で、いかにみんなが人間扱いされていないか、怒りの波動が伝わってきます。

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 「賃金どろぼうは犯罪だ。奴らに払わせろ!」

 そのとうりです。賃金をかすめとって儲けている強欲な連中には厳罰が必要です。

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 「スーパーサイズの貧困を止めろ!」

 アメリカで流行のスーパーサイズ・ハンバーガー。マクドナルドはスーパーサイズのハンバーガーだけではなく、スーパーサイズの貧困までもたらしているのです。

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 ついにはお店の中にまでなだれこんで、怒りを伝えます。この日、アメリカ全土の60の都市でストライキが決行され、いくつもの店舗がしかたなく臨時休業しました。

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 「(賃金を上げて)シアトルの復活を!・貧困を撲滅しよう」

 不況にあえぐアメリカ経済の復活のためには、労働者の賃上げしかない。これも正しい主張です。

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 「ストライキ・より高い賃金のために・より強いニューヨークのために」

 ニューヨークでも、底辺の労働者の賃上げから経済の再生が始まることが訴えられています。

 私たちもアメリカのみなさんを応援します。そして底辺の労働者の賃上げから経済が復興するのは日本も同じだと訴えます。

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現代自動車ウルサン工場でチェ・ビョンスンが鉄塔の上で抗議

 韓国のウルサンにある現代自動車工場の前にある鉄塔に、チェ・ビョンスンさんとチョン・ウィボンさんがよじのぼって必死の抗議を行っています。

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 二人は、私たちの友人であるファン・イナの職場の同僚です。チェ・ビョンスンさんは現代自動車で働く派遣労働者です。韓国では、派遣で二年間働き続けたら正職員にしなければならないという法律があるのですが、チェ・ビョンスンさんは二年が過ぎても正職員にされませんでした。現代自動車非正規職労組が要求しても正職員にされませんでした。チェ・ビョンスンさんは裁判所に訴えを出し、韓国の最高裁判所はチェ・ビョンスンさんを正職員にしなければならないという判決を出しました。

 ところが、それから一年近くがたつのに、いまだに現代自動車はチェ・ビョンスンさんを正職員にしようとはしないのです。いいかげんにしろよ!

 チェ・ビョンスンさんと非正規労組事務局長のチョン・ウィボンさんは、止むに止まれぬ思いで、10月17日に工場前の鉄塔、20メートルの高さによじのぼり、抗議のストライキを始めたのです。

 民主労総、非正規労組連帯会議、非正規労働センターなどが、応援にかけつけていますが、高空に吹きさらしの二人は極限状態にあります。私たちの友人のファン・イナも支援のために連日奮闘しています。

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 要求事項は、韓国の法律を踏みにじって平気な顔をしている反社会的な悪徳企業家・現代自動車の鄭夢九(チョン・モング)会長の逮捕と、現代自動車に働く全ての非正規職労働者の正職員化です。

 大企業のトップだからといって、悪いことをしたら厳罰に処せられるべきなのです。断固として、悪徳企業家どもを逮捕し投獄し追放していきましょう。

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2012年世界最悪企業大賞に東京電力がノミネート・投票受付中

 安全問題研究会の黒鉄好さんに、「2012年世界最悪企業大賞」のネット投票のことを教えていただきました。

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 ネット投票を行なっている The Public Eye Awards は、企業の説明責任を世界中で追求し、違法企業の犠牲者を救おうと呼びかけている団体です。

 今回の世界最悪企業大賞の候補にノミネートされているのは、世界中の6社です。

Tepco(東京電力)

よりよい判断に反対して、日本最大のエネルギー会社であるTepcoは、コストを削減するために原子力プラントの構造上の安全性をすべて怠りました。

Freeport(フリーポート)

45年の間、米国の採掘企業フリーポート=マクモランは、西パプアにおいて鉱山で環境を汚染しています。

抗議した人々は拷問されたり殺害されたりしました。

Barklays(バークレーズ)

バークレーズは銀行業務大手で世界で最も急成長している食物投機企業です。最も貧困な人々を犠牲にしてグローバルな食品価格を押し上げています。

Samsung(サムスン・三星電機)

サムスンの工場では、禁止された猛毒物質を、労働者への警告や保護もなく使用しました。その結果は、癌です。

Vale(ヴァーレ)

Valeはアマゾンの熱帯雨林の真ん中に、ビーロ=モンテ=ダムを建設しています。

40'000の人々が強制的な立ち退きの犠牲になっています。

Syngenta(シンジェンタ)

ヨーロッパの中では禁止されているにもかかわらず、Syngentaは南半球で除草剤パラコートを売買します。

何千もの農民がこの製品の使用により既に死にました。

 以上が、The Public Eye Awardsのサイトで紹介されている6社の簡単なプロフィールです。

 現在、東京電力が9319票で一位、ついでサムスン電機が8355票で追い上げてきています。日本に住んでいる私たちとしては、原発事故を引き起こし世界を恐怖に陥れた東京電力に一票入れたいところですが、他の5社もなかなかの悪事を働いているようなので、どこに一票入れるか悩むところです。

 ネット投票は1月26日が締め切りだそうです。匿名で投票ができるようですので、ぜひThe Public Eye Awards のサイトをご覧になってみてください。英語なのでびっくりするかもしれませんが、6社並んでいる右側に「GO TO VOTE」(投票に行く)というところがあるので、そこをクリックし、次の画面で「VOTE NOW」をクリックすればよいのです。

The Public Eye Awardsのサイト

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灯る友情 ファン・イナとすき焼きパーティー

 12月9日、現代自動車非正規労組のファン・イナとすき焼きパーティーをしました。希望のバスの活動の中ですっかり気の合う仲間になってしまった日韓の若者たちの宴会の始まりです。

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 パーティー会場になったなかまユニオン事務所に、ファン・イナはろうそくを灯したケーキを持って登場。ケーキには「なかまユニオン forever」と書かれています。

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 なかまユニオンからは「ファン・イナさんとともに」と書かれた苺ケーキをプレゼント。

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 すきやきが香ばしい香りで焼け、それ以外にも、ユニオン組合員が手づくりで用意したサラダやサンチュ包みなど、豪華な料理が並びました。伏見のお酒やシャンパンもふるまわれました。

 ファン・イナはまもなく現代自動車の自動車工場での仕事に復帰します。これからもたいへんな日々だと思いますが、日本も韓国も支え合ってがんばっていきます。「非正規職」という制度そのものの非人道性・差別性を訴え、私たちは働き、闘い、進んでいきます。

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 私たちの友情は、いつまでも続くのです。

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