全国のなかまとともに

10月30日・天高く、交流深まった団結まつり

 10月30日、大阪の扇町公園で団結まつりを行いました。

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 団結まつりのオープニングは、月桃の花歌舞団のエイサーです。沖縄のお盆の踊りであるエイサーは、祖先や亡くなった方の霊を招き入れて共に時間を過ごし、無病息災を願うための踊りです。なかまユニオンにも、これまでの活動の中で亡くなった仲間がいます。そんな仲間のことを思い起こしながら、まつりの時間をすごしました。

 朝は肌寒かったのですが、お昼ごろには日ざしが暖かくなってきました。

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 なかまユニオンの友好労働組合である、韓国の希望連帯労組の仲間が多数参加し、パウィ・チョーロム(岩のように)のダンスを披露してくれました。

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 なかまユニオン介護福祉支部は、介護保険制度の改悪に反対する署名を集めました。介護保険料を長年支払ってきたのに、要介護1・要介護2の人は介護保険を使えなくしてしまおうという案が、岸田政権の中で話し合われています。とんでもないことです。安心して介護が受けられる制度を守り、拡充していかねばなりません。そうでないと、介護で働く労働者も安定した職場を維持できなくなります。

 交流の深まった団結まつりでした。

 

 

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コミュニティ・ユニオン全国交流集会in札幌 (2日目) パワハラ対策分科会 パワハラ被害を修復すること

 コミュニティ・ユニオン全国交流集会in札幌。2日目は、各分科会に分かれての討議です。私は、ハラスメント対策の分科会に参加しました。

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 ハラスメント対策分科会には、全国各地のユニオンでパワハラ事件の解決に向けて粘り強く対策を続けている第一線の相談員たちが集まって、日々の活動の交流を行いました。

 1日目の全体集会でも発言があった、横浜での三菱電機パワハラ事件の被害者も参加しました。

 この事件は、若い新入職員の技術者が上司からパワハラを受け、同時に長時間労働を強いられ、精神疾患を発症してしまい、あげくの果てに解雇されてしまったという事件です。

 最初は三菱電機の企業内労働組合に相談したのですが、何もしてくれませんでした。よこはまシティユニオンに相談して加入し、労災認定を実現することができました。そして、解雇を撤回させ、職場復帰に向けて会社と交渉しました。

 当初は交渉は難航したのです。しかし、三菱電機の製品品質に関わる不正事件があいついで暴露される中で転機が訪れました。会社内の不正とパワハラは表裏一体ですよね。不正がある会社だからパワハラがはびこるのです。社会的に不正を無くさなきゃいけないという立場が問われてきたら、パワハラも無くそうという話になるのです。長時間労働の温床である裁量労働制の撤廃など、職場改善が本格的に始まりました。

 会社経営側の担当者が、職場復帰をまじめに考えてくれるようになったおかげで、様々な配慮がされるようになりました。すでに体調回復のために軽度の業務から就業しており、近々本格的に職場復帰をできるところまで来ました。

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 分科会の中では、「修復的司法」という言葉が紹介されました。「修復的アプローチ」とか「修復的正義」とも言います。

 「修復的司法」の反対語は、「応報的司法」です。

 犯罪事件が起きてしまって、被害者が身体や心を傷つけられたり、社会関係を損なわれたり、人生を脱線させられたりした時に、じゃあどういう観点を大切に法を適用していくのかという考え方の問題です。

 「応報的司法」は、加害者をひどい目にあわせるという考え方です。被害者があったようなひどい目に、加害者もあってもらおうという考え方です。「目には目を」というやつですね。問題は、これだと被害者は救われないということです。

 「修復的司法」は、被害者のこうむった損害を修復するという考え方です。まず、被害者が自分は正義に反する犯罪の被害者であったと認識できなくてはいけません。パワハラ事件の場合、被害者の方が「自分が悪かった」と思い込まされていることが多いのです。社会的なサポートによって、被害者が「何が正義であるか」をはっきりとさせるようにしなければいけません。

 そして、加害者もまた、自分は正義に反する犯罪を犯してしまったという事実を認識し、損なわれた被害者の人生を修復する責任があるのだという自覚を持てなければなりません。今の日本の会社では、パワハラが起きても加害者が責められることがなく、うやむやになってしまい、再発することがよくあるのです。これではいけません。

 ユニオンが選んでいく考え方、パワハラ事件の解決の道は「修復的司法」であることが、分科会の中では強調されていました。

 分科会の討議を通じて、パワハラ事案は裁判で勝つとか賠償金を取るとかいう解決もあるわけだけれども、そこにとどまらず職場改善を実現して被害者が健康に働き続けられるようにすることこそがユニオンにしかできない役割だと確認できました。

 分科会参加者の報告は、このほかにも様々なテクニカルな面で学ぶことが多かったのです。今後の相談活動にすぐにでも活かしていけます。参加して良かったと思いました。

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 分科会のあとは、閉会集会で集会宣言を採択しました。

 コミュニティ・ユニオン全国交流集会は、来年は熊本で開催されます。それまで一年間がんばって、また成果を持ち寄りたいと思います。

 

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コミュニティ・ユニオン全国交流集会in札幌 (1日目) 画期的な成果を勝ち取ったユニオン

 10月15日と16日の二日間、札幌で第34回コミュニティ・ユニオン全国交流集会in札幌が開催され、全国のコミュニティ・ユニオンから250名が参加しました。

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 今年の全国交流集会では、三つの画期的な成果が特別報告されました。

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 一つ目。神奈川県のよこはまシティユニオンからは、三菱電機でパワハラと長時間労働により精神疾患を発症してしまい、解雇された事件についての報告がありました。詳しくは2日目のハラスメント対策分科会で論議されたのですが、ユニオンが関与することで労災認定を勝ち取り、会社に職場でのパワハラ対策を実施させて、本人がもうすぐ職場復帰できるところまでこぎつけたというのです。

 一度、うつ病などの精神疾患を発症してしまうと、なかなか治らないのです。治っても、職場のパワハラ体質が変わらなければ、職場に戻ることができません。その点を、ユニオンの粘り強い取り組みの中で突破してきたという事例です。

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 二つ目の報告は、私たちなかまユニオンからでした。東リ偽装請負事件です。最高裁で派遣法見なし規定を適用した勝利判決を史上初めて勝ち取り、不当解雇された5名が「解雇されていなかったものとして扱う」ということになりました。下請けで働いていて会社の気ままで解雇されたたくさんの労働者に希望をつなぐ判決でした。

 しかし、会社は当該労働者に「賃金は払うが、職場に戻って働いてもらうのはイヤだ」という、なんとも不当な態度に出てきました。私たちなかまユニオンの闘いは続きます。

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 三つ目の報告は、地元、札幌地域労組からです。花畑牧場のベトナム人スト報復事件が勝利和解したという報告です。チーズやキャラメルで有名な花畑牧場で、ベトナム人労働者たちがきびしい労働条件で働いていました。ある日、会社は社員寮の光熱費を一方的に値上げすることを通告してきました。とうてい支払えないような金額だったのです。ベトナム人労働者たちは、話し合いも無い一方的な措置に抗議し、労働組合が無いにも関わらずストライキをきちんと通告し、実際にストライキを行ったのです。「私たちは労働組合である」と一言宣言してからストライキをすれば、日本の労働組合法で保護されます。しかし、法律がよく分からなかったため宣言抜きでストライキに立ち上がったのです。

 会社は、報復のためにベトナム人労働者たちを解雇し、刑事告訴しました。しかし、ベトナム人労働者の相談を受けた札幌地域労組も立ち上がりました。宣言が無くても実質的に労働組合活動であったわけだから、労働組合法で保護されて当然なのだと考えたのです。交渉の結果、会社は謝罪して告訴を撤回、勝利和解となりました。ストライキという行為は、人類普遍の尊厳に伴う権利、人間ならだれでも生まれながらに持っている権利であって、法律上の手続きの落ち度くらいでは否定されるものではないのです。

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 そして北海道ならではの特別講演。「先祖のように自由にサケを獲りたい」という市川守弘弁護士の講演でした。かつて江戸時代まで、まだ蝦夷地と呼ばれていた北海道では、アイヌは自由に川でサケを獲っていました。サケはアイヌの神からの贈り物であって、主食であると同時に、皮からは衣類も作っていました。そして、サケは和人(アイヌ以外の人・日本人)に販売する大切な商品でした。サケはアイヌの生活そのものだったのです。

 ところが、明治政府はアイヌが川でサケを獲ることを禁止してしまいました。これはアイヌの土地を一方的に大日本帝国に併合する侵略の一環でした。

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 アイヌは北海道の先住民族です。アイヌは国家を持っていなかったと言われていますが、各地の集落である「コタン」が行政権を持っていました。小さな村落国家が無数にあるのが、アイヌの国のあり方だったのです。

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 国連の定める先住民族の権利宣言でも、先住民族が奪われた権利を取り戻し、再生し、発展させることができることが謳われています。日本政府は、個人としてのアイヌは存在するが、アイヌのコミュニティは既に存在していないので、権利を主張する主体が存在しないという考え方をしています。しかし、厳しい差別がある中で「私はアイヌだ」と言えない人が多いだけで、北海道にはたくさんのアイヌのコミュニティが現にあるのです。

 北海道浦幌町に居住するアイヌのコミュニティ、ラポロアイヌネイションは、十勝地方に存在していたいくつかのコタンの構成員の子孫です。埋葬されていたアイヌの遺骨を和人の研究者が勝手に盗掘して持ち去った事件で、遺骨の返還を求める闘いをしてきました。そして、北米の先住民族が川でサケを獲る権利を取り戻してきた運動と連携をとりながら、アイヌのサケを獲る権利を認めさせる闘いをしています。

 人間の権利というものは、憲法や法律に書かれているから存在しているのではありません。人間がコミュニティで生きている中でつちかってきた尊厳が、生活が、闘いが、権利というものを形作っているのです。もし、なんらかの権利がまだ法律に書かれていなかったとしたら、私たちは尊厳を認めさせる闘いを起こして、法律に書かせるようにしていけばよいのです。そのことを教えてくれた、コミュニティ・ユニオン全国交流集会の一日目でした。

(つづく)

 

 

 

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ワツコ(株)の試用期間不当解雇撤回を支援する会 竹信三恵子さん講演会

 2022年3月12日、大阪市内でワツコ(株)の試用期間不当解雇撤回を支援する会の第二回総会と、竹信三恵子さん講演会が行われました。

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 ワツコ株式会社は、大阪市内にある電子通信の会社で、電話回線とかネット回線とか監視カメラの事業をしています。

 Aさんはワツコ(株)に入社してすぐに、会社内で暴力事件に巻き込まれ、けがをしてしまいました。Aさんがそれを労災だと言ったことを会社は嫌い、試用期間でもって解雇すると通告してきたのです。

 試用期間中でも労災は労災です。それを嫌うというのはおかしいのです。暴力事件というのも、新入社員の教育のためには叩いたりすることもあるよねという考え方で運用していたらしく、会社には全く反省の色がありません。

 Aさんはなかまユニオンで、ワツコ(株)に対して解雇要件を満たしていないので解雇は不当だと申し入れ、団体交渉を行いました。しかし、ワツコ(株)は誠実に交渉をしようとしませんでした。

 なかまユニオンは、ワツコ(株)が交渉に誠実に応じないこと自体がおかしいと考え、大阪府労働委員会に申し立てました。労働委員会は、公正な審査の上でワツコ(株)に非があると判断し、交渉に応じることと、謝罪文を出すことを命令しました。ところが、ワツコ(株)とその弁護士は、やっと開催できた交渉の場でも不誠実なふざけた態度に終始したのです。

 この会社、やばくね? ワツコは弁護士の人選を間違ってないか?

 ワツコ(株)のAさんに対する仕打ちを聞いた人は誰でもがそう思っています。

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 労働関係に詳しいジャーナリストである竹信三恵子のお話では、ワツコ(株)のような事例が日本中にはたくさんあり、蔓延していることが語られました。「回転ドア型」雇用と言うのだそうです。回転ドアって、入ったと思ってもまごまごしてたらクルッと回ってまた外に出てしまいますよね。それと同じで、入社したと思ったらすぐに、よくわからない理由で解雇されて放り出されてしまうことがよくあるのです。

 新入社員に対し、わざといじめる会社が多いのです。何を言われても黙って我慢する人しか要らないと考える会社です。無理難題を押し付けられても、悪口を言われても、時には殴られても、それを我慢するように「教育指導」するのです。それに耐えられないと見るや否や、クビにしてしまうのです。

 そんな、何を言われても黙っているイエスマンの人材ばかりになってしまえば、会社は衰退します。新しい局面の時に厳しい相互批判と創意工夫をできないからです。イエスマンとは、無責任ということです。日本の経済が停滞しているのは、このような会社の姿勢が原因になっているのです。

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 今の日本の社会は、日本国籍の健常な壮年男性以外の労働者は、守らなくていいのだという発想になっています。「女性は夫がいるから」「外国人はいずれ国に帰るから」「障がい者は家族が面倒を見るから」「若者は親に頼ればいいから」などと、様々な理由で差別しては、労働法の保護規定から外そうとしてくるのです。そんな差別が根拠がないことは、働く人の生活の現場をまともに見ればわかることです。

 労働法の保護規定、つまり「働く人は会社の抑圧から保護されるんですよ」というルールは、本来はすべての人のためにあるのです。しかし、日本では学校でそのことを教えてくれないので、「労働法による保護」なんて見たことも聞いたことも無いという人が増えています。

 労働法の知識は、まともに活動しているユニオンに相談して聞くのが一番良いのです。ネット上の情報は、会社上層部から金をたんまりもらった悪徳弁護士によってウソの情報が増えています。気を付けましょう。私たちは、人間が人間であること、差別を許さないことを肝に銘じながら、悪徳企業や悪徳弁護士に今日も明日も立ち向かっていくのです。

 人の世に熱あれ、人間に光あれ! 水平社の高らかな人間宣言を、今こそ思い起こすべき時です。

 

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2022年 なかまユニオン旗びらき

 2022年の新年。なかまユニオン旗びらきが、1月16日に大阪市内で開催されました。拡大するコロナ感染に配慮し、規模を縮小しての開催となりました。

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 2021年は、なかまユニオンはたくさんの成果が上がりました。

 東リの偽装請負解雇事件では、大阪高等裁判所で判決があり、入念な証拠調べに基づいて会社が偽装請負・違法派遣状態であったことを認め、被害を受けた労働者5名の解雇撤回・職場復帰を求める勝利判決となりました。このような立証を行ったことは日本の裁判史上では初めてのことで、5名の団結力と、弁護団の活躍と、ユニオンの支援とが勝利の要因でした。

 大阪府の教員の梅原さんが定年時の再任用で不当に差別されて任用されなかった事件でも、大阪高等裁判所で判決があり、事実調べに基づいて任用拒否が違法であったという勝利判決となりました。「君が代を歌わなかった」という程度の理由では、再任用をしない理由にはならないという判決です。

 飲食チェーン店「なか卯」で働いていたAさんが職場改善を「貼り紙」という形で提案したことを理由に解雇された事件では、大阪地方裁判所での審議と交渉の結果、解雇が撤回され解決金を会社が支払うという勝利和解にいたりました。

 旗びらきでは、なか卯裁判を支援してきたメンバーによる寸劇が披露されました。非正規社員だったAさんが深夜勤務を一人で任され、酔客とのトラブルに本部が適切に対応しなかったことなど、Aさんが「貼り紙」をするに至った事情がよくわかる寸劇でした。

 学校現場でのパワハラのひどさに対しても、教職員なかまユニオンは取り組みを進めています。パワハラ相談窓口に相談したら、かえってパワハラがひどくなった例など、学校当局の対応の不適切さ、無責任さが異常な状態になっています。

 介護・福祉・医療現場はコロナのせいで疲弊しています。あまりにも低賃金で、働き続けることが難しく、職場崩壊の寸前となっているところも多いのです。そんな現場での賃上げを、なかまユニオンは訴えています。

 たくさんの相談が寄せられています。2022年、なかまユニオンはまた忙しくなりそうです。

 

 

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なかまユニオン2020旗開き 「わたしには仲間がいる喜びかみしめて」

 1月12日、大阪市内で、なかまユニオン2020旗開きが開催されました。

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 なかまユニオンの旗開きは、組合員による手作り企画です。とりわけて料理は、「炎の料理人」と呼ばれる執行委員の立案をもとにして、みんなで分担して作って持ち寄ります。みんな慣れているので、てぎわよく盛り付けていきます。

 また、飛び入りでたくさんのタコヤキを提供してくれた組合員もいました。

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 今年は、おでんを温めておく電熱式の特製お鍋も登場。

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 旗開きは、最近亡くなった組合員Mさんへの黙祷から始まりました。介護福祉支部の活動に尽力された方で、まじめで暖かな人柄でみんなから好かれていた人でした。長い闘病生活は苦しかったと思いますが、最後までユニオンの仲間のことを考えてくれていたと聞きます。

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 そして、最近に職場の問題が解決した組合員への花束贈呈。全員が参加できたわけではなかったので、花束が余りました。それだけたくさんの解決ができたということです。

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 鏡割りは、なかまユニオンの井手窪委員長と、東リ偽装請負裁判を闘うLIA労働組合の藤澤委員長の二人で行われました。舌の肥えた組合員もいるので、お酒はかなり上等のものを用意しました。

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 そして、2020年の健闘を祈願して乾杯。

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 ちらし寿司も煮卵もインドカレーも、美味かったです。

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 組合員からの出し物が続きました。フランスの愛の歌、韓国のセウォル号沈没事件真相解明を求める歌、ユニオンで職場に花を咲かそうと呼びかける歌。

 

 教職員なかまユニオンからは、大阪の教員人事評価がおかしなことになっているという訴えがありました。

 営業売り上げ額が「業務成績の目安」になる営業職などとは違って、教員の業務評価はたいへん難しいことなのです。ところが、教育委員会からは校長に対して「誰でもいいから、学校で一人の教員を選んでこいつはダメだという評価を出しなさい」という命令が出ているのです。結局、校長に対してごますりをしないような人とか、欠点をつけられても文句を言わなさそうな気の弱い人とかが、イケニエにされてダメ評価になり、給料を減らされているのです。これが、維新の会がやりたかった教育改革なのでしょうか?大失敗と言わざるをえません。

 なかまユニオンは、おかしい!と声を上げています。詳しくは「47NEWS教員人事評価」で検索してみてください。

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 そして恒例の、川柳大会。参加者がその場で川柳を書きます。

 今年の優秀賞は二つ。一つは、「わたしには 仲間がいる 喜びかみしめて」

 もう一つは、「公文書 桜のごとく 消えゆく」

 特別賞は、「小学校 がんばる」 でした。子どもが生まれてみんなで育てていくことを、喜びあえる社会にしたいものです。

 ほかにも、なかまユニオンに出会い、なかまユニオンに入り、職場の問題を解決できた喜びを表現した川柳がたくさんありました。

 2020年も、なかまユニオンはたくさんの人と出会い、たくさんの職場を明るくしていきたいと思います。

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11.4団結まつり LIA労働組合が支援を訴え

 11月4日、大阪の扇町公園で団結まつりが開催されました。冷たい木枯らしが吹いたものの、天気はよく気持ちの良い日でした。

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なかまユニオンは労働相談コーナー、模擬店などを行いました。

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 LIA労働組合は、公正判決署名を集めています。神戸地裁での裁判は最終局面に入ってきています。問題になっているのは偽装請負なのですが、県の労働局にはまったく問題解決の姿勢がありません。偽装請負の救済制度である「みなし雇用制度」を守るために、ぜひ署名にご協力お願いいたします。

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ストライキするか?そもそもストライキって、何? なかまユニオン定期大会

 6月30日、なかまユニオン第22回定期大会が大阪市内で開催されました。

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 この一年間も、たくさんの成果がありました。一つの職場で複数の労働者が一斉に加入したところがたくさんあり、職場分会活動が進んだことも成果の一つです。

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 なかまユニオン結成20周年集会を成功させ、ユニオンのこれからの姿について考え始めたことも大きいのです。

 定期大会では、10年後には10倍の大きさのユニオンにしていこうという提案が行われました。10年で10倍化と言われても、雲をつかむような話ではあります。しかし、それに向けて、着実に手を打っていこうという話なのです。

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 大会では、恒例の手作り料理もみんなで持ち寄り、大いに食べながら議論が進みました。

 議論になった中に、「ストライキを本気で考えてみないか」というテーマがありました。

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 日本国憲法で規定されている労働基本権(労働三権)は、団結権・団体交渉権・団体行動権(争議権)の三つです。

 団結権とは自由に労働組合を結成する権利。団体交渉権は、労働組合が企業と交渉する権利。逆に言えば企業が労働組合の交渉に応じる義務。そして団体行動権は労働組合がストライキなどの争議行為をする権利です。これは、ストライキを行っても民法・刑法上の免責があるということです。

 最近は、日本の労働組合はこの三つ目、「団体行動権」をあまり使わなくなってきました。つまり、ストライキをすることが少なくなってきました。

 なかまユニオンも、かつてストライキをしたことがあります。事業所閉鎖という非常事態にあたってストライキを決行し、事業所閉鎖を阻止したことがあるのです。しかし、日本全体でストライキが少なくなり、ストライキを知っている人が少なくなる中で、なかまユニオンも最近はストライキをほとんどしていません。

 でも、現実にストライキをしないと問題の解決につながらない事ってあるよね? それが今回の定期大会で出された問題提起なのです。やるべき時にはストライキをできるように準備はしておこうね、ということです。

 なかまユニオンには、公務員の組合員もいます。日本の公務員は、法律によって団体行動権を奪われています。公務員の仲間からは、ストライキをしたくてもできない公務員はどう考えたらいいのか、という質問も出ました。

 私は、なかまユニオンとは別の労働組合の役員をしていた時に、ストライキをした経験があります。定期大会の場では、その経験を話させていただきました。

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 1992年4月28日、全労連全国一般大阪府本部小松病院労働組合は、午前8:30から午前9:30までの時限ストライキを行いました。もう27年も前の話です。当時の始業時間は午前8:50でしたから、業務時間に40分間食い込む形でのストライキだったのです。

 「もうかってるじゃないか、賃上げしてくれ!」「いーや、できない」「賃上げは切実な問題だ。賃上げ回答が無いならストライキをするかもしれないぞ!」「できるものならやってみろ」「交渉決裂だ!ほんまにストライキする!」 というような交渉を経て、例年の春闘ではしたことの無かったストライキを決行したのです。

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 病院という職場は、入院患者さんがいますから、完全に業務を止めてしまうことはできません。また、救急患者も来院するので、最低限の人数は業務稼働しておかないといけません。このような最低限の要員は「保安要員」と呼ばれ、管理職や労働組合員ではない労働者の中から選ばれました。

 ストライキをする以上、混乱をゼロにすることはできません。しかし、患者さんに恨みがあるわけではなく、良い医療を提供する体制を守るためのストライキでしたので、患者さんへの影響はできるだけ少なくなるように、あらかじめ手をうちました。

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 ストライキをする時は、始業時間よりも早く集合し、玄関前で集会を行います。そして始業時間が来てもそのまま集会を続行するのです。

集会をするわけですから、いろんな準備もあります。職場の組合員だけではうまくいかないので、上部団体の仲間も手伝いにきてくれました。

 終了時間が来ると、ストライキの終結を宣言し、仕事を開始するべく職場にもどりました。大きな混乱は無く、整然としたストライキでした。

 このストライキを行ったことで、経営サイドとの交渉も進展し賃上げを勝ち取ることができたのです。

 私たちは、このような労働組合の先輩方の経験に学びながら、新たな時代に応じたユニオン活動を進めていこうと考えています。

 全労連全国一般労働組合の皆様、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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ビタミンU・Kさんを偲ぶ会が行われました。

 ビタミンU(なかまユニオン若者支部)の支部長、Kさんが、2018年12月に病気のため亡くなりました。5月26日、Kさんを偲ぶ会を、なかまユニオン・ビタミンU主催で行いました。

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 Kさんは職場のパワハラ問題の解決のために、2011年になかまユニオンに加入しました。パワハラによって勤務できなくなり、そのまま解雇されてしまったのです。

 苦しい日々でした。

 なかまユニオンと最強弁護団による奮闘で、パワハラによる精神疾患は労災として認定され、解雇事件の裁判も解決することができました。

 Kさんは2012年のビタミンU結成に関わり、支部長を務めてきました。

 また、韓国の労働組合との交流にも尽力しました。

 偲ぶ会には、なかまユニオンの組合員だけではなく、ご家族の皆さんや、パワハラ解雇裁判を闘った弁護士、韓国の仲間の皆さんも参加しました。

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 なかまユニオン恒例の手作り料理。今回は美味しいサンドイッチでした。

 突然、若くして亡くなってしまったKさん。組合員の中でも、どう受けとめていいか苦しんでいる人もたくさんいます。みんなで思い出を語り合っていると、それぞれに新しい発見もあり、少しづつ気持ちが整理されていったようです。

 Kさんといっしょにすごした時間を胸に抱きながら、長く生きていきたいです。

 

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なかまユニオン2019旗開き・10年で10倍って、夢が壮大

 1月20日、なかまユニオン2019年旗開きが大阪市内で行われました。

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 「旗開き」とは、早い話が新年会のこと。

 なかまユニオンは、手作り料理が名物です。執行委員の料理長のもとで、みんなが分担して料理を作って持ち寄ります。私は、カナッペにオイルサーディンやツナマヨネーズを盛り付けるところを担当しました。ジャガイモの量が多かったのか、ポテトサラダはエベレストのように大きくそびえたっています。

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 井手窪委員長からあいさつ。12月のユニオン結成20周年集会で脇田滋先生から激励されたように、「今後10年間で10倍の数の組合員のユニオンにしよう」という、壮大な夢のあふれるお話でした。

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 そんなお話を聞いているうちに、インド米が炊き上がりました。インドのベンガルのカレー3種の相がけカレーのできあがりです。カルダモンが香る豆カリー、キーマカリー、カリフラワーカリーの3種です。パクチーをのせていただきます。うまー。

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 先日、勝利判決が出たばかりの、大阪市営地下鉄「ひげ裁判」の報告もありました。「大阪市職員はひげをはやしてはいけない」と、維新の会の市長が決めたばっかりに、おしゃれなひげの地下鉄運転手までもが懲戒処分にされてしまったのです。

 維新の会は、ひげを禁止することが改革になるんだと思ったんでしょうね。しかし裁判官は、「公務員にもひげをはやす自由がある」ことを認めました。

 ほんまに、おしゃれなひげなんですよ。業務に何の支障もありません。これが何故、懲戒の対象になるのか、だれでも不思議に思います。労働者の自由を奪うことばかり考える連中には、よく反省していただきたいものです。

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 旗開き恒例川柳大会。参加者がその場で川柳を書きます。ユニオン顧問が優秀作を4つ選びました。

 そのほかにも、組合員から職場の報告あり、歌あり、楽しい旗開きでした。

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 関係ありませんが、本日1月21日は、満月の日に月が地球に接近する「スーパームーン」。大きく美しい満月が見えています。

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