多文化共生の豊かさ

2023年5月20日 入管法改悪に反対する大阪集会 500人が梅田でデモ

 2023年5月20日、入管法改悪に反対する大阪デモが行われました。

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 デモ出発のために500人が集まった扇町公園では、主催者の弘川弁護士が、訴えました。

「維新の会の梅村みずほ議員は、難民支援者がウィシュマさんを死に追いやったのだと言いました。支援者って誰ですか、ここに集まった私たちみんなが支援者なんですよ。こんな発言を許してはいけません。」

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 「ウィシュマさんは詐病だった」と梅村みずほ議員は国会の場で言いました。詐病とは、ニセの病気ということです。では、聞きたいです。ニセの病気で死ぬ人なんているんですか? 詐病で人は死にません。こんなことを言う政治家が、入管当局とグルになってウィシュマさんを死に追いやったのです。

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 今、国会では政府が提出した入管法改悪案と、立憲野党が提出した入管法改正案の二つの法案が審議されています。立憲野党の入管法改正案は、拷問のような人権侵害が起きている入管の体質を改善しようとするものです。それに対して、政府の入管法改悪案は、難民申請者が2回申請をして不認定となれば、3回目は認めずに問答無用で強制送還するというものになっています。

 強制送還されれば、殺されてしまう人も多いのです。そもそも、殺されそうだから日本に逃げてきたわけです。それを、難民に認定するどころか強制送還するとはどういうわけでしょうか。入管法改悪は殺人です。

 難民認定の審査をしている柳瀬房子氏は、「私は4000人の審査をしたが難民に該当する人は6人しかいなかった」と言いました。この発言が、強制送還をしてしまおうという政府の入管法改悪案の根拠になっています。

 ところが、この柳瀬房子氏の言っていることはおかしいのです。柳瀬氏は1年間に1000件の審査をしたと言っているのです。1年間に平日は250日程度しかありませんから、柳瀬氏は1日に4件の審査をしたことになります。ところが、他の審査官の証言では、難民の審査には1件当たり6時間はかかるというのです。ということは、柳瀬房子氏は1日24時間、まったく睡眠もとらずに審査をしていたという事になります。これは不可能です。

 つまり、柳瀬房子氏はまじめに審査をしていなかったことになります。申立書をきちんと読むことすらせず、片っ端から「難民不認定」のハンコを押していったとしか思えません。こんな人物の証言を真に受けて作られようとしている政府の入管法改悪案は、まったく道理からはずれているのです。

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 政府の入管法改悪案ではなく、立憲野党の入管法改正案がとおるかどうか。政府与党は数の力で改悪案の方を強行採決しようとしています。私たちは、こんな法案が通っては日本の恥だと考えます。世論を高めて入管法改悪案を葬り去っていきましょう。

 

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ウィシュマさん三回忌 入管法改悪反対全国アクション@大阪 

 2023年2月23日、入管法改悪反対全国アクションが行われました。大阪では、150人の市民が集まって梅田をデモしました。

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 2021年3月6日に、名古屋の入管に収容されていたスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさんが病気で衰弱していたのに救急車を呼んでもらえずに亡くなるという痛ましい事件が起きました。それから2年。今年は三回忌にあたります。その時、入管の中で何が起きていたのか、追及が進んできたおかげで次第に真実が明るみに出てきています。

 普通、病気で衰弱している人がいたら、なんとかしなきゃと思うのが人間ですよね。ところが、当時の入管職員は、そんな当たり前の気持ちが麻痺していたというのです。死にかけた人を前にして笑っていたというのです。

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 「外国人は犯罪者だ」と決めつけるのが、入管の中では当たり前になっていました。だから、死んでもかまわないやという気分になっていたのです。そんな決めつけを押し付けてきたのは政治の力です。こんなことは国家による殺人です。未必の故意があったと言ってもいいでしょう。日本はこんな国でいいのですか? 決して繰り返してはいけないのです。

 ところが、岸田政権・自民党は、そんな入管の体質を改革するのではなく、難民を本国にたやすく追い返すことを狙って入管法の改悪案を出そうと画策しているのです。2年前にひどすぎると廃案になったのにです。

 自民党副総裁の麻生太郎氏は、ミャンマーの軍隊から勲章をもらったそうですね。民主化を求める市民たちを虐殺しているミャンマー軍とつるんで、日本へと逃れてきた民主化を求める人たちを本国送還して死刑にしてしまおうという魂胆なのです。

 こんな入管法改悪は、許すことができません。

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入管法改悪反対アクション@大阪vol.2~ウィシュマさんを偲んで 2021年5月16日

 5月16日、入管法改悪反対アクション@大阪vol.2~ウィシュマさんを偲んで、が扇町公園で行われました。

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 入管で収容中に亡くなったスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん。この日は岐阜で葬儀が行われたのです。

 14日に予定されていた衆議院法務委員会で入管法の改悪案が強行採決されようとしていたのですが、ウィシュマさんが亡くなった経過について入管と法務省とが真相を隠蔽している疑いがあり、法務委員長の解任決議案が提出されました。18日の衆議院本会議でこの件について審議が行われる予定です。

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 立憲民主党の尾辻かな子議員は、法務委員会に出席してはいないのですが、14日は国会にいたと言います。国会を取り巻く人たちが抗議の声を上げ続ける中で、与党が無責任な態度に終始したことを見てきました。「場合によっては法務委員長だけではなく、法務大臣の不信任決議案も提出する。なんとしても改悪を止めるため闘い続ける。」と怒りを込めて発言していました。

 アクションには、他にも日本共産党の辰巳コータローさん、社民党副党首の大椿ゆうこさん、れいわ新選組の大石あきこさんも参加していました。

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 ビルマ救援センターの方からは、「ミャンマー人の留学生に対し、ミャンマー軍事政権から帰国命令が出た。帰れば逮捕される。そんな人も送還するのか?」という訴えがありました。

 1948年に起きた韓国の済州島4・3事件では、韓国軍による住民の大量虐殺が発生し、日本にたくさんの住民が逃げてきました。大阪には5000人もの方が避難し、在日朝鮮人として暮らし始めました。集会では、その二世の方が発言しました。その頃も、多くの在日朝鮮人避難者が強制収容され、人間ではないような扱いを受けたのです。日本の入管行政がそのころから変わっていないことが告発されました。

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 アクションには、300名の方が集まりました。難民支援団体、難民当事者だけではなく、労働組合や人権団体からもたくさんの参加がありました。扇町公園から梅田までデモをしました。

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 ウィシュマさんは医師が治療が必要だと言ったのに、入管職員に妨害されて治療を受けることができず、結果的に亡くなってしまいました。法務省が管理する入管施設で人命が失われたわけですから、事実経過を明らかにする義務が国にはあります。

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 ウィシュマさんのご遺族は、亡くなった理由や経過について、法務大臣と面会して真相を知りたいと願っています。亡くなる直前に入管職員が撮影したビデオ記録があるので、それの開示を求めています。

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 「ウィシュマさんのビデオを開示してください」 この声を、与党の中枢にいる人たちに届けましょう。

18日の衆議院本会議までに届けることが必要です。ファックスを送りましょう。あるいは、メール、電話などで声を伝えてもよいのです。

ファックス番号は以下のとおりです。

03-3508-3714 森山裕 自民党国対委員長

03-3508-3835 稲田朋美 自民党法務委員会筆頭理事

03-5251-3685 高木陽介 公明党国対委員長

 

 

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全国からの声が入管法改悪案の強行採決を止めた! そして法務委員長解任決議案

 5月14日、衆議院の法務委員会で、与党(自民党・公明党)は入管法改悪案を強行採決しようとしました。

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 野党議員に一人当たり5~6分だけ発言時間を与え、30分で打ち切って議論も何もせずに質問にも答えずに採決を強行すると言ったのです。

 野党側は、審議しなければならないことがたくさんあることを訴えました。今回の入管法改悪案については、国連難民高等弁務官事務所から、「重大な懸念がある」という声明が出されています。国際的に締結されている難民条約に違反する可能性が高いのです。改悪案が通れば、日本は国連からも非難され、国際社会で孤立の道を歩むことになります。それで本当にいいのかということです。

 また、名古屋入管に収監中に亡くなったスリランカ人女性のウィシュマさんの経過について、入管が提出した報告書は医師のカルテとは全く食い違ったものでした。医師が治療が必要だとしたのを入管職員がさえぎって、治療妨害を行った疑いが高いのです。危篤の状態にある患者について医師の治療を妨害するのは、殺人に等しい犯罪です。

 入管職員による治療妨害は、入管職員個人の判断ではなく、組織的犯行である疑いもあります。

 ウィシュマさんが亡くなる直前の状態を入管職員が撮影したビデオがあるので、野党はそれを公開するように求めました。しかし、法務省も与党も、それをかたくなに拒んだのです。いったい、何を隠しているのでしょうか。

 また、野党は入管法改悪案に対して抜本的修正案を提案しました。しかし、与党はこの修正案についても審議を拒んだのです。

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 結局、法務委員会は開催されませんでした。

 あまりのデタラメさに、野党(立憲民主党・日本共産党・社民党)は法務委員長の解任決議案を提出しました。法務委員長の解任については、18日の本会議で審議される予定ですので、それまでは強行採決は行われません。

 与党が強行採決に踏み切れなかったのは、全国から大量の「強行採決反対」のファックスが自民党本部に寄せられたことが力になりました。与党の政治家には、メールよりも旧式のファックスの方が効き目があるようです。もちろん、メールや電話での抗議のメッセージをした方もたくさんいらっしゃり、みんなの声が力になったのです。そして、朝から夜まで国会前でシットインを続けたたくさんの皆様、ありがとうございました。

 5月16日には、ウィシュマさんの葬儀も行われます。私たちは、ウィシュマさんの亡くなった経緯について、真相究明を求めます。「ウィシュマさんのビデオを開示しろ」という声を広げていかなければなりません。

 5月16日 入管法改悪反対アクション@大阪vol.2~ウィシュマさんを偲んで 13時 扇町公園集合 14時 デモ・西梅田公園まで  主催 入管事件を闘う大阪弁護士有志の会

 

以下、野党が提出した法務委員長の解任決議案です。

 

法務委員長義家弘介君解任決議案

 

右の議案を提出する。

令和3年5月14日

提出者

安住 淳   階 猛

穀田 恵二  

照屋 寛徳

 

理由

 法務委員会で審査中の出入国管理及び難民認定法改正案について、重大な問題があることが明らかになった。

 国連難民高等弁務官事務所は、改正案には「非常に重大な懸念を生じさせる様々な側面がある」として、とりわけ「難民申請の送還停止効の例外の導入に対し重大な懸念を持っている」などとする異例の見解を発表した。

 国内の専門家からも、「人権条約に照らして大きな問題がある日本の入管収容の在り方をさらに悪化させるものだ」として、抜本的な再検討を求める声が挙がっている。

 さらには、名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性の死亡事案について、真相究明が一向に進まないばかりか、法務省及び出入国在留管理庁の中間報告と外部病院の診療記録とが真っ向から矛盾することも明らかになった。

 これらの問題は、単にわが国一国の国内問題ではなく、国際社会におけるわが国の信用に関わる問題であり、対応を誤れば、取り返しのつかない事態を招きかねない。

 しかるに法務委員長義家弘介君は、こうした問題を一顧だにせず、本法律案の採決を強行しようとしている。まさに国権の最高機関である国会の自殺行為と言うほかない。

 これが法務委員長義家弘介君を解任すべき理由である。

 

 

 

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REMEMBER WISHMA! 大阪で入管法改悪に反対するデモ

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 2021年5月5日、雨の中でしたが、入管法改悪に反対するデモが大阪で行われました。大阪の若手の弁護士さんたちが呼びかけたもので、難民支援団体の方や難民の方ご自身など、150名が参加しました。なかまユニオンのメンバーも多数が参加しました。

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 難民として様々な事情で母国から逃れてきた外国人がたくさんいます。日本は難民条約に加入しているので、そんな難民を保護する義務があります。ところが、現実には日本では「難民認定」される人はほとんどいないのです。

 独裁国家で民主化運動をしていて殺されそうになって逃げてきた人に、「あなたが母国で迫害されていたということを証明する証拠を提出しなさい。それが無ければ難民認定しませんよ。」そう、日本の入国管理局(入管)は言うのです。もしかしたら母国に帰れば証拠を持ってくることができるかもしれませんが、母国に帰れば殺されます。そんな証拠を提出できる人はほとんどいないのです。

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 スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(33歳)は、名古屋の入国管理局に収容中の3月6日に病気で亡くなりました。昨年8月から長期にわたって収容されてきたウィシュマさんは「母国に帰れば殺される」と訴えていました。病気になって医者にかかりたいと求めていたウィシュマさんを入国管理局は「詐病だ」と決めつけて放置し、死に至らしめたのです。亡くなる直前の検査数値が判明しましたが、すぐにでも入院しないといけないほどの病状だったのです。

 難民の認定もされない。無理やり入国管理局に無期限で収容されてしまう。収容中は適切な医療も受けることができない。こんなひどい日本の入国管理局(入管)の実態は、人権侵害だとして国連でも問題になっています。

 現在、ウィシュマさんの親族が来日して、真相究明を求めています。しかし、入管は話し合いにも応じてくれません。

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 国会では、こんなひどい入管法をさらに改悪するという法案が出されています。難民認定が却下された人は独裁国家に強制送還だという内容なのです。これでは、死ねと言うようなものです。

 入管法改悪案は、今日にも強行採決される可能性があります。難民に死ねというような国では、日本人も安心して生活することはできません。ウィシュマさんのような悲劇を繰り返さないために、強行採決を止めましょう。外国人排斥の時代遅れの慣習をやめて、誰もが人として尊重される国にしていきましょう。

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みるめ君には韓国の話題が多いのはなぜ

  匿名希望の方から次のようなご質問をいただきました。

  みるめさんのブログを見ていると、韓国の話題がよく出ているように思います。どうして韓国の話題をよく取り上げるのでしょうか何か理由などがありましたら教えてください。

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  いつもブログを読んでいただいて、ありがとうございます。私たちのブログに韓国の話題が多いのは、本当のことです。これだけ「韓国は嫌いだ」というような本が出版されている今の日本では、確かにちょっと珍しいかもしれませんね。

  私たちのブログで韓国のことがよく話題になるのは、韓国の労働者の友人が多いからだと思います。

  韓国人にもいろいろな人がいるのですが、友人になってみて思うのは、人と人との距離感が近い人が多いということですね。 

  いったん友達になってしまうと、まるで家族のように固い友情が発生します。久しぶりに会えば握手どころかハグするのは当たり前。人と人との距離感を遠くに保とうとしがちな日本人にとっては、それが暑苦しいと感じることもあるのです。しかし、建前にとらわれない情の熱さに心が温かくなることも多いのです。

  日本人も昔はもっと情にあつかったと言います。やれ生産性だ、やれ競争だと社会全体が自分の金儲けのことだけで精一杯になってしまい、人情が薄れてきた日本人にとって、韓国人とのつきあいの中に懐かしさのようなものを感じることがあるのは事実です。ぬくもり、と言ってもいいのかもしれません。

  韓国の労働者と話していると、日本と韓国とが社会の制度的には似ている点が多いということに気づきます。たとえば、「労働者派遣」という制度も日本から韓国に輸出されたものだそうです。最近になってもこのような現象がおきるのは、昔、韓国・朝鮮が日本の植民地だった時に、日本の社会制度の骨格が韓国に取り入れられたという歴史があるからだと聞きました。

  風土も似ていますよね。最近紹介した「もうひとつの約束」という映画には、韓国の東海岸の漁村で名産品のホヤを食べる場面が出てきます。日本海(韓国では東海)に面した漁村の風景は、日本の日本海側の漁村とよく似た風景です。日本の東北名物のホヤを、韓国の漁村でも食べるのだなと、親近感を感じます。

  なかまユニオンの国際交流活動の中では、イラクのクルド人と出会うこともありました。イスラームの社会で暮らす砂漠地帯のクルド人の文化は日本人とはずいぶん違っていて、驚かされることばかりでした。それと比べたら、韓国と日本とは兄弟のように近い国どうしなのだなと感じるのです。

  もちろん、韓国人と日本人とが違うなあと感じる点もあります。死生観は違いますよね。「あの世に成仏する」という日本人の仏教的な感覚は韓国人には通用しません。死んだ人の魂と一緒に生活し続けるのが儒教的な発想です。「安らかにお眠りください」とは韓国人はなかなか言いません。大切なものを失った心の傷が、心の中でしこりとなり、逆に積極的に生きる力に変化していくという韓国の「恨」(ハン)の発想は、日本人にとってはなかなか理解しづらいものがあります。

  なぜ、なかまユニオンに韓国人労働者の友人が多いのかといえば、それは資本の経済活動が国境を越えて広がっているからにほかありません。かつては日系企業が韓国に進出して不当労働行為をしたということで韓国人労働者が日本の本社にまで抗議に来ることがありました。そんなときに、なかまユニオンは「韓国人は仲間じゃないよ」とは言いたくありません。韓国人でも、労働者は労働者です。みんなが仲間なのだと思いたいし、実際につきあってみれば深く結ばれた仲間になってしまうのです。

  最近では、韓国のサムスンの下請け事業を日本の有名電機メーカーが請け負っているというぐらいで、逆に日本の労働者が不当労働行為を受けたら韓国の本社に抗議に行かなければならないかもしれない情勢になってきました。

  そんな感じで、なかまユニオンの組合活動をしていると、イヤミな連中が勝手に作った国境はどうでもよくなってしまい、自然に韓国人とつきあいが多くなるのですね。

  「日本はどんな国?」と遠くアフリカの人にもし聞かれたら、「アメリカの同盟国だよ。」と説明するよりも、「韓国の東側にある島国さ。日本人も韓国人も漬物というものを食べるのさ。」と説明したほうが、よく理解してもらえると思うのです。

  国境を越えた友情がしっかりと結ばれていれば、歴史認識についても腹をわって話し合っていける土台ができあがると思うのです。血の通わない理屈の展開で隣国を一方的に悪く言う某マスコミがありますが、それはどうだかなあと、思ってしまうのです。

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多国籍な街大阪でONE WORLD FESTIVAL

 2月1日から2日にかけて、大阪市内の国際交流センターでONE WORLD FESTIVAL(ワン・ワールド・フェスティバル)が開催されました。

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 これは、関西の国際協力・国際交流に携わるNGOや国際機関など約150団体が参加した、国際交流のお祭りです。「共に生きる世界をつくるために一人一人ができること」というのがテーマです。

 大阪は古墳時代から朝鮮の人たちが渡来してきた歴史がありますし、今ではグローバルに様々な国籍の人が集まる商業都市です。多文化共生がこれほど似合う街はありません。

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 在日外国人やその家族が各国・各民族の料理を模擬店で販売していました。トルコのドネル・ケバーブは最近は日本でもメジャーになってきましたね。

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 これはアフリカのスーダンのお店のクスクスです。クスクスはサハラ砂漠の周辺で食べられている粟つぶのように小さなパスタです。野菜の煮込みをかけて食べます。これがなかなかおいしいのです。

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 スリランカのチキンカレーです。春雨のようなものにカレーがかかっています。南国スリランカの独特のスパイスが使われていて、なんとも言えない上等な風味です。

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 在日のイスラームの方にとっては、イスラームの戒律にのっとった、いわゆる「ハラルな食材」を手に入れるのはなかなか難しいことらしいです。「ハラルな食材」の意味は、屠殺する時によけいな苦しみを与えていない、神様に感謝しながら屠殺された家畜ということです。アラブの方のお店は、当然お肉はハラルな羊です。

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 不思議な調べの民族音楽や元気な民族舞踊のステージもあり、なかなか盛り上がっていました。

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 フェスティバルの中では、最近日本で問題のヘイトスピーチについて考えようというような難しいテーマの講演会も開催されていました。まずは、お互いのお国の食べ物を食べ、音楽を聴き、民芸品を購入し、文化を交流するところから相互理解を深めていきたいものです。

 フェスティバルには日本人と外国人とのダブルの子どもたちもたくさん参加していました。新しい時代には、国際交流がもっと盛んな街として大阪が栄えていったらいいなと思いました。

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生野コリアタウンまつり・キムチ、マシッソヨ!

 11月10日、大阪・生野のコリアタウンまつりに行ってきました。

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 大阪の生野区は在日コリアンの多い街です。JR鶴橋駅は、電車からおりるとホームにまで焼肉の匂いがたちこめているほど、焼肉屋が多いのです。

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 その中でも特に、御幸森のあたりはコリアタウンと呼ばれ、在日コリアンが営む伝統的なお店がたくさんあります。最近は、おしゃれな韓流グッズの店も増えてきました。この日は、その商店街のお祭りだったのです。

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 韓国・朝鮮の踊りや太鼓や歌もたくさん披露されました。

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 ホットックにキンパにサムゲタンにアワビ粥。どれもおいしかったです。

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 そしてお土産はキムチ。トマトとフルーツのキムチって、ちょっと変わってるけど、たいへんヘルシーでおいしいものでした。マシッソヨ!

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