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9000円賃上げ?介護の現場は崩壊寸前だ! 2月6日介護労働者怒りの集会

 26日、大阪市内で介護・福祉総がかり行動主催の『介護労働者怒りの集会』が開催されました。リモートを中心に100名以上の参加がありました。

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 11月に岸田首相が決めた「介護・看護・保育職員に9000円の賃上げ」という方針によって、介護の現場は大きな混乱におちいっています。

 集会では、大阪社保協の日下部雅喜さんから、この「9000円賃上げ」の問題点についてお話がありました。「9000円はあまりにもショボい」のです。介護労働者の平均賃金は、日本の全ての労働者の平均賃金よりも85千円も安いのです。その不当な扱いを是正しようと、何年も前から介護業界と厚労省との協議が行われてきたのに、たった9000円というのでは、あまりに安すぎます。なめてるのかという話です。

 また、政府は「計算上は9000円になるはず」と言っていますが、実際には事業所収入に対してほんのちょっとの加算の補助金がもらえるだけ。このままいくと蓋を開けてみたら目減りしていたということになりかねません。

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 また、政府はロボットを介護現場に導入することで、今よりさらに人減らしをしても仕事が回るのだと主張し始めています。「生産性を上げると言うが、介護の質はどんどん落ちていく」と、現場から怒りの声が上がりました。

 一晩で20人の人を介護できるのが普通の介護職員だと仮定して、60人を介護できるのが生産性の高い介護職員だと言う経営者がいます。こういう考え方を政府は奨励しています。しかし、60人を介護するためには手のかかる利用者を殴って黙らせてもいいというのでは、利用者の生存権を守ることができないのです。

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 国会議員の福島みずほさん(社民党)、大石あきこさん(れいわ)も参加し、現場の実態を国会で追及すると言ってくれました。福島みずほさんは、介護保険制度が一貫して改悪され続けてきたことを指摘しました。

 介護・福祉のすべての労働者の賃上げを実現していこう、利用者が人間らしく生きていける介護を実現しよう、そのために介護保険の抜本的な改善を実現しようと、集会アピールは呼びかけています。

 日々悪戦苦闘する労働者自身が事業所に対して声を上げて改善を求めなければ、話は始まりません。人生設計をしていけるだけの賃金がもらえなければ、人手不足が解消することはありえません。「賃上げする余裕なんてないよ。補助金をもらう書類を書く余裕すらないんだよ」と経営者が言うのなら、ともに処遇改善を政府に要求するようにうながさねばなりません。

 ユニオンに入って声を上げるところから、介護現場の崩壊を止めていきましょう。

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